理由はわからんけど、よく聞く話よな
事の発端は海外のとある会社が公式にて、
「ナイアシンアミドとビタミンCは一緒に使わないように」
との注意喚起が記載されていたとかなんとか・・・
理由としてはナイアシンアミドがビタミンCに影響を与えるから、とのこと。
今はこの記載を見つけることができなかったです。
代わりに一緒に使用しないでくださいって項目に
ビタミンC(Direct Vitamin C)、ビタミンC誘導体(Indirect Vitamin C)
が書かれていました。
おそらくではありますが、実際にこの会社のナイアシンアミドと
ビタミンCの商品を一緒に使った人からクレーム的な何かがあったのだと思われます。
向こうは「レンジで猫を乾かしたら猫が死んだ」って裁判になったら
注意書きに書いてなかったとして、企業側が敗訴するような文化圏です。
何かしら揉めて苦い経験をしたのではないでしょうか?
うちはやるなっていってるから、やって問題起きても責任取りません
ってな意味合いで書かれているのではないかと。
まあ、あくまで個人的な想像ではありますが。
その証拠に、この会社以外、ナイアシンアミドとビタミンCの組み合わせに
NGを出しているところはありません。
科学的な文献もありませんし、化学的な反応も特にはないです。
まあ、色々な説があるにはあるので、ちょっと見ていきましょうか。
①高濃度説
こちらの商品はナイアシンアミド10%配合と常識を逸脱しているものになります。
医薬部外品では1%が上限として定められていることから、
1%以内であれば安全性は担保できますが、それ以上は知らんよってことです。
高濃度のナイアシンアミドで一定数、刺激を感じるって人がおり、
高濃度のビタミンCも同様です。
で、負の相乗効果が起きて、肌が荒れるなんてことが起こる可能性は
ゼロではないとは思います。
ナイアシンアミドについては、セラミド合成促進作用は0.001%でも十分でして、
抗シワでは5%でデータ取ってたと思います。まあ、10%は明らかに過剰。
ビタミンの過剰摂取は過剰症が起こりますので、
塗布でも過剰すぎると問題が起こるのは十分考えられます。
②最適pHの違い説
ナイアシンアミドは中性、ビタミンCは酸性。
酸性になることで、ナイアシンアミドのパフォーマンスが下がる
のではないか?といわれいます。
ただ、肌も弱酸性なわけでして・・・
確かにビタミンCはpH2.2~2.5くらいと強酸性ではあるのですが、
製品にするときは調整して弱酸性にしていると思うんですよね。
強酸性の状態であれば、それだけで肌に悪いわけでして、
ナイアシンアミド関係ないからね。
pHが問題であれば強酸、強アルカリのものと併用しないようにって
話になると思います。あえてビタミンCをピンポイントで指定しているので
pHは関係ないのではないかなーとは思います。
③ニコチン酸説
ナイアシンアミドがビタミンCと反応して、ニコチン酸になり、
これが悪さをするという説。
ニコチンと聞くと、たばこの中毒成分を思い浮かべる人が
いるとは思いますが、ニコチン酸はナイアシンのこと。
ナイアシンアミドとナイアシンはほぼほぼ同じ働きをするので、
ニコチン酸が悪さをするってことはないです。
ちなみにニコチン酸もビタミンPPという名称で抗シワの部外品成分となってます。
そもそも、そんな反応起きているか定かではないです。
アミド基(-NH2)が水酸基(-OH)に変換するなんてこと
ビタミンCにできるのか?いや、無理やろ。
体内でもニコチン酸からナイアシンアミドにはなるけど、
ナイアシンアミドからニコチン酸にはなりません。