0型コラーゲン???
クラゲコラーゲンは以前ご紹介しているのですが、
それとは別物になるのかな?
シー・アクトと海月研究所の共同開発?による原料になります。
日本周辺で取れたミズクラゲから三重螺旋構造そのままのコラーゲンを
抽出したものになります。
コラーゲンは基本的には三重螺旋構造をしており、
そのままだと使いづらいので、化粧品原料では酵素処理などで
細かく分解した加水分解コラーゲンが使われます。
豚などのコラーゲンは三重螺旋構造では溶解しないのですが、
このクラゲコラーゲンは三十螺旋構造を取っていても
水に溶けるってのが最大の利点となります。
1%のヒト試験では、角層水分量の改善が見られました。
まあ、4週間塗布後の無配合液(ブランク)での悪化が著しいのが
かなり気になるかなー
クラゲコラーゲン1%配合液は数%水分量が増えているのに対し、
ブランクは20%も水分量が減っていました。
無配合液はおそらくただの水になるんでしょう。
水だけだと乾燥するってのは本当だったんだな・・・
ちなみにこの水分量の改善率はBGと大差ないです。
経皮水分蒸散量のほうでも同様にブランクのほうが20%悪化しており、
1%配合液のほうではほぼほぼ変化なしという感じになっています。
まあ、こうなっているのも当然なんですけどね。
このクラゲコラーゲンの組成ですが、
水 69.999%
BG 30%
水溶性コラーゲン 0.001%
水溶性コラーゲンってのがクラゲ由来のコラーゲンとなります。
1%配合だと0.00001%になるんよな。
さすがにこれは・・・うん。
まさにBGの有効性試験と変わらんわけなんよ。
抗炎症作用があるみたいなので、全く無駄ってわけではない
とは思いますが・・・
ちなみに本家である海月研究所のほうで販売している
JelliCollagen®は0.3%含まれていることになっています。
細胞賦活作用など、EGF様作用があるとされています。
三重螺旋なので、分子量が30~40万程度と大きく、
肌に浸透することはありません。
その代わり、高い水分保持能力があるので、
ヒアルロン酸のような効果が期待できます。
結局、化粧品に配合されているコラーゲンって微量なんでしょうね。
一応、コラーゲンの代わりとして使用しているコメペプチド、
コメのタンパク質をトリペプチド化している原料なんですが・・・
もしかしたら、とんでもない量入れてるのかもなー
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