核酸関連物質
ヤマサ醤油から紹介されていた原料、シチジンリン酸2Na。
めっちゃ力入れてるみたいで、今回の展示会の目玉の1つみたいな
扱いでやってました。
ヤマサ醤油といえば、誰もが知る醤油メーカーの1つ。
キッコーマンに次ぐ大手企業ですね。
キッコーマンは化粧品原料の開発に力を入れており、
それに続けといった感じなのかな?
シチジンリン酸2Naとはなんぞやって話ですが、
核酸を構成している成分の1つとなります。
核酸とは、デオキシリボ核酸(DNA)とリボ核酸 (RNA)の総称で、
4種のヌクレオチドが連なった生体高分子です。
上図をヌクレオチドと呼びます。
DNAの場合、塩基の部分がアデニン(A)、シトシン(C)、グアニン(G)、チミン(T)の4種類あり、
RNAの場合はチミンの代わりにウラシル(U)となっています。
酵母から核酸(RNA)を抽出し、それをヌクレオチドに分解、
塩基がシトシンだけを抽出した原料となります。
塩基がシトシンとなっているヌクレオチドをシチジル酸というわけ。
正直、4つの塩基のうち、シトシンの割合だけが多いってことはなく、
偏りはあんまりなかったはず。
つまり、核酸原料の1/4しか利用していない原料となります。
なかなかイカレたことしてるな。
理由はよくわからんけど、母乳にはシチジル酸が突出して多く含まれているそうな。。
in vitroではあるのですが、コラーゲン産生の促進と抗炎症効果のデータがあります。
コラーゲン産生促進に関しては、確かにコラーゲンの密度が増している?
表皮角化細胞にコラーゲン産生を促進させるよう働きかけるって感じのようです。
抗炎症に関してはグルタチオン産生を促進して、活性酸素の除去を行うことで
炎症を抑えるというもの。直接的に炎症を抑えるわけではなさそう。
粉末で、1~2%配合させるってのはだいぶしんどいな。
コイツをメインで化粧品を作るならギリわからなくもないけど、
サブ原料としてはちょっと使えんな。
まあ、個人的には核酸原料って好きではないってのもありますが。
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