1-O-アシルセラミド
セラミドNPに長鎖脂肪酸を結合させた1-O-アシルセラミドになります。
表示名称も1-O-アシルセラミド。
本来は糖がくっついてグルコシルセラミドになるところに、
脂肪酸を無理やりくっつけたものになります。
脂肪酸の長さは合わせればアシルセラミドと変わらんのですが、
両側に疎水基を抱える形となるので、アシルセラミドとは異なる作用で、
同等の作用を示すというものになります。
こんな感じで、長鎖脂肪酸が油層と水層にまたがる形となって、
層がずれないように固定します。
もし、アシルセラミドがない、もしくは少ない場合、
層が簡単にずれてしまう、ちょっとした摩擦でラメラ層が乱れます。
つまり、アシルセラミドは細胞間脂質の安定性、耐久性を
高めるために存在しています。
1-O-アシルセラミドは本来はヒトの肌に存在しないセラミドではありますが、
油層と水層を貫き、細胞間脂質の安定性、耐久性を増すという、
アシルセラミドと同等の仕事をします。
また、セラミドNPをベースにしているので、
細胞間脂質内での不和を起こしません。
アシルセラミドであるセラミドEOPは非常に高価で、
1億円/kgとあほみたいな高値で取引されます。
つまり、高配合するってのは予算的に不可能に近いです。
一方、この1-O-アシルセラミドは、セラミド全体でみれば
非常に高価な部類に入りますが、セラミドEOPと比べれな
格安といっても過言ではない価格になります。
それでいて、アシルセラミドと変わらぬ働きをすると。
まあ、厳密にはアシルセラミドは結合型セラミドとなって、
角質層にくさびを打つことをしているので、
アシルセラミドのほうが効果は上なわけですが、
費用対効果でいえば、1-O-アシルセラミドが圧勝となります。
懸念点としては、ヒト型セラミドとは言えないことかな。
ヒト型セラミドとしてはカウントできないからなー
まあ、表示名称がセラミドだからセラミドとしてはカウントできるか・・・
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