ワセリンを浸透させるだと!?
富士フイルムがナノ化ワセリンの開発に成功したってな
ニュースが流れてきました。
なんでもナノ化すんな、富士フィルム・・・
ワセリンは鉱物油の一種で、浸透せずに肌表面を覆うことで、
肌の保護および保水を行う成分。
浸透しないので刺激性とかなく、高純度のワセリンを好んで使うヒトも結構います。
ぶっちゃけ、浸透しないというのがワセリンのウリなわけですが、
それをナノ化させることで敢えて浸透させるということに
何の意味があるのやら。
従来のワセリンは浸透せず、保湿効果は弱いうえ、持続性も弱いと。
しかし、ナノ化することで浸透性が22倍になり、保湿効果、持続時間が高まったとのこと。
うーん、ほぼ浸透しないワセリン。
その22倍といわれてもなーという感じはするかな。
限りなくゼロに近い数字に何をかけても限りなくゼロに近いような。
たとえば、ワセリンが全体の0.1%くらい浸透すると、
ナノ化ワセリンは2.2%浸透するということになります。
残り97.8%は浸透していないわけです。
数字は適当ですが、感覚的には間違っていないと思います。
保湿効果は角層モデルを使用して行ったわけですが、
24時間後、非ナノ化ワセリンは23%ほど減少したのに対し、
ナノ化ワセリンは10%しか減少しませんでした。
これをもって、ナノ化ワセリンは保湿性に優れているといっているわけですが、
正直な感想は「どっちにしろ減るんだ」
まあ、ブランクがないので何とも言い難いんですが、
従来の保湿剤と比べて、優れているかと問われれば、
そうでもないんですよね。
また、ワセリンってそもそも保湿作用が高くないのなーとも思ったかな。
で、ナノ化ワセリンの最大のウリは、角層の厚みが増すってことです。
何も塗ってない状態で9μmだったのが、ナノ化ワセリンを塗ったときは16μmと
角層が厚くなったとのこと。
ワセリンが入った分、厚くなるってことはのかな?
ヒトの皮膚組織から採取した角層シートを使用していますので、
実際の角層ではない??
角層の厚さは約20μmなのよね。
今後、これを利用した商品が作らるそうですが、
ニーズはあるのかねえ?
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