ボディソープの良し悪し

個人的にはなんでもいいとは思いますけどね

ボディソープを作ってほしいという声は、割と多いです。

ナチュセラソープでええやんと思うんですが、

体に使うには高すぎるってことなんでしょう。

 

赤ちゃん、幼児でもない限り、なんでもいいと個人的には思います。

そうそう変な物は売ってないでしょうから。

 

石けんについて

石けんはダメだという輩が多いですが、石けんもピンキリです。

製法もコールドプロセス製法、釜炊き鹸化法、釜炊き塩析法、中和法とあり、

鹸化する油の種類によっても大きく異なるものができます。

さらに美容成分なんかも加える余地もあり、石けんは非常に奥深いです。

 

廃油から作られた石鹸から10,000円を超えるような高級石鹸もあるわけで、

これらを一括りにして語ることはナンセンスです。

石けんは洗浄力が強すぎてダメだってのはただの偏見であり、

石けんについての知見がない人ほど「石けんはー」といいがち。

 

洗浄性は強いものあれば、弱いものもあり千差万別。

ほとんどの会社は適度な洗浄性になるよう調整しています。

まあ、稀にとんでもないものを商品化しているところがあるけど、

普通に生きていれば出会うことは難しいです。

 

また、洗浄性はアルカリ状態でしか維持できず、

肌では即効で中和されて不活性化します。

ですので、いうほど強いか?とは思います。

 

石けんは洗浄性を維持するために弱アルカリになっています。

この弱アルカリが悪さをするんだ!との主張もよく目にします。

アルカリは肌を溶かすみたいなことをいう人がいますが、

そりゃ、強アルカリの話な。

逆に硫酸などの強酸だって肌溶けるからな。

 

弱アルカリで肌が溶けるってことはないです。

まあ、pH10を超えるような石けんを作っているところがなくはないんですが、

底辺で話をしてもしょうがないことで。

 

また、肌のpHは弱酸性ですが、これが弱アルカリの石鹸で

中性になってしまうってことをいってる人もいますが、

ないない、それはない。

 

中性のほうに若干傾く程度です。

それも数分で元に戻ります。

 

 

ラウレス硫酸Na

話は変わりまして、ラウレス硫酸Naを使ったボディソープはどうか?

っては話をしていこうかと。

 

悪名高いラウリル硫酸Naを改善して作られたのがラウレス硫酸Na。

正直、どっちがどっちか分からなくなるので、混同されがちな

不憫なやつです。

 

ラウリル硫酸Naがヤバいってのは、肌の回復試験の際、

肌にダメージを与えるものとして使われるのがラウリンル硫酸Naなんです。

肌のバリア性をぶっ壊すってのが常識として受け入れられているわけよ。

科学の世界でね。

 

で、さすがにそんなものを使うのはどうよってことで、ラウレス硫酸Naが

生まれたわけです。

洗浄性も抑えられ、刺激性、タンパク質変性は各段に改善されています。

もっとも、ラウリル硫酸Naとの比較でのお話で、刺激性がなくて

まったく安全安心な界面活性剤かといわれると、そうではないです。

残念ながら、刺激性の強い部類にカテゴライズされることがほとんどです。

 

とはいうものの、ラウレス硫酸Naやラウリル硫酸Naを使った

ボディソープってあんまり見ないんですけど?

あんまり興味がないので、見る機会が少ないからかもしれませんが。

 

なあ、別にダメではないですが、好んで使うようなもんではないかな。

 

 

ピロクトンオラミン

まあ、別のお話ですが、全く関係ないわけではないので

ついでに触れておこう。

 

ピロクトンオラミンとは殺菌剤の一種で、鉄イオンをキレートし、

ミトコンドリアでのエネルギー代謝を阻害します。

エネルギーが作られなければ、当然菌は死にます。

 

まず、ピロクトンオラミンは接触性皮膚炎の原因となることが

稀にあります。

稀ではありますが、その薄い確率をあなたが引く可能性はゼロではないので、

あんまりおススメはできないかな。

 

また、殺菌作用なので常在菌への影響があります。

作用機序的にけっこう無差別なので、常在菌も死にます。

全滅するってことはありえませんが、耐性をもったやつが

幅を利かせることになります。

 

長期使い続ければ、菌叢がガラッと変わってしまいます。

それがいいほうに傾くことは稀で、多くは悪いほうに傾きます。

殺菌剤の入ったボディソープは正直、使わないほうがよいです。

 

これはボディソープに限らず、洗顔剤、シャンプー、ハンドソープも同様。

ピロクトンオラミン以外の殺菌剤も同様。

 

 

どんなボディソープを選べばいい?

繰り返しになりますが、個人的にはどれでもいいと思ってます。

何を重視するかって話で。

 

コスパ重視であれば、安くて容量の多いものを使えばよいですし、

牛乳石けん的なものでも十分だと思います。

肌が乾燥してガサガサするってのであれば、洗浄性が低く、

保湿成分が豊富なものを選べばいい。なんなら洗浄剤を使わないってのも

1つの選択肢です。

 

泡立てるのが面倒なら、泡ででてくるものを使えばよいですし、

摩擦が気になるというのであれば、泡を乗せるだけでよいものを

選べばよい。

 

パッケージが可愛い、においが好き、そんなんでも問題はないと思います。

お金に糸目は付けないというのであれば、洗顔時に使うもので

体を洗うのが一番確実かと。

 

注意するとすれば、殺菌剤が使われていないか、

ピーリング効果のあるものが使われていないか、

この2点をクリアしていれば、あとは何でもよいと思います。

 

 

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