ミトコンドリアを休止状態にさせること表皮幹細胞が活性化する!?

休ませてあげれば、仕事効率があがるよね?

資生堂の研究発表になります。

なんか図がかわいい(笑) 

 

細胞にはミトコンドリアが存在しており、ATPを産生します。

ATPは要するにエネルギー源です。

 

ミトコンドリアの活性、つまりATP産生量は年齢と共に減少します。

ですので、ミトコンドリアの活性化させるような成分が注目されるわけです。

 

ところが、この研究の変わっているところは、ミトコンドリアの活性を

低下させるってとこ。

タモギダケエキスがMPC1を抑制することで、ATPの産生が低下します。

それはすなわちエネルギー産生の低下を意味します。

 

MPC1はピルビン酸の運搬に関わっているもので、

ピルビン酸はミトコンドリアのATP産生の引き金となる成分。

 

普通に考えたら、よろしくない作用と思ってしまうのですが、

幹細胞のミトコンドリアのATP産生を低下させることは、

幹細胞を休息状態にするという考え方もでき、

休んだ幹細胞は元気になると。

 

幹細胞にMPC1阻害剤を投与すると、表皮幹細胞マーカーであるMCSPの

発現が増加、それに伴い幹細胞が増加するということを分かっており、

124品目の候補の中から、最もMPC1を阻害するのがタモギダケエキスだった

というのが流れになります。

 

 

なんとも、伝えずらい研究ですな・・・

これ理解できる一般人、どれだけおるんやろ?

 

分かりやすくいえば、幹細胞に休暇を与えるってことです。

細胞は常に活動しており、ブラック企業のように働いているわけです。

ヒトと同じようにちゃんと休んだほうが、仕事効率はよくなるよね?

ってな感じです。

 

ミトコンドリアをどうこうって原料がここ近年でちょこちょこ出ています。

ただ、あんまり使われていません。

ミトコンドリアとかATPとか、ほとんどの人はよくわからんので、

実際に目に見えて効果を発揮しないと、受け入れがたいところがあります。

 

で、今回のはさらに新しいアプローチとなるので、

これが受け入れられるのかどうか・・・

 

 

それにしても、ただでさえ加齢で活性が落ちているミトコンドリアにも

同様の現象が起こるんかねえ?

あと、タモギダケエキスの入った商品を毎日使ったら、

ずっと休息状態になるのでは??

 

 

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