エステル体ルテインとフリー体ルテイン
アイケアサプリの主戦場はルテインとなって久しい。
ひと昔前は、わかさ生活がこの市場においては一強でしたが、
機能性表示食品の導入によって、市場は大荒れです。
ルテインは元々業界内ではメジャーではありましたが、
機能性表示食品としていち早く登録され、今やアイケアといえば
ルテインというくらいの認知度です。
薬局、ドラッグストアでも各社のルテイン商品が並んでいます。
ルテインはカロテノイドの一種で黄色の天然色素になります。
ほうれん草、ニンジン、カボチャなどなど緑黄色野菜に含まれています。
体のいたるところに存在していますが、特に目において重要な働きをしており、
白内障や黄斑変性症などの眼病予防に効果があるとされます。
ルテインはフリー体がよい?
ルテインは通常エステル体で存在しており、ルテインに脂肪酸がくっつています。
逆に脂肪酸がくっついていなルテインはフリー体と呼ばれます。
エステル体は脂肪酸を引きはがすという一工程多くなるので、
フリー体のほうがよいと考えられてきました。
その流れを作ったのがケミンというアメリカ企業で、
ルテインの老舗になります。
まあ、ブランドみたいなものですね。ここのルテイン使っておけば間違いないみたいな。
ここがフリー体ルテインを激推してたため、今現在でもフリー体を謳う企業は多いです。
ルテインの商品を調べれば、フリー体ルテイン●●mg配合みたいな表記を
目にする機会は多いです。
しかしながら、フリー体のほうがよい理由が語られることはほぼなく、
みんないいって言っているからってのが現状。
正直、私自身も疑うことすらしてませんでした。
色々あって、オリザ油化が出しているルテインについての
資料を見る機会がありまして・・・
そこにはエステル体とフリー体を比較した試験を行っており、
フリー体がよいという常識を覆す結果となっていました。
摂取後、ルテインの血中濃度を測定した結果、
フリー体はあまり吸収されておらず、エステル体のほうが
吸収が多く、早いという結果に。
その差は6倍近くにもなったとか。
過去にもそういった論文がちらほらあり、実際はエステル体で
摂取したほうが効果が高いのでは?とのことで試験をした結果、
やっぱりそうだったってな感じ。
まあ、これはよくあることでして、自然な状態、
食べ物からとったほうが、体内利用率は高くなる傾向にあります。
ルテインも天然で存在している状態、つまりエステル体で取ったほうが
よいってのは、言われてみれば納得ではあります。
となると・・・
今売られているルテインのサプリのほとんどはフリー体なんよな。
まあ、フリー体でも十分効果があるのでしょうが、
もしかしたら、さらに効果がでるようにできるのでは?!
なんて思ったりしたわけよ。
ルテインの摂取上限?
ルテインとして摂取量は10mgがスタンダードになっています。
こちらもケミン社の影響で、ヒト試験もこの量で行われているため
機能性表示食品の摂取量も10mg/日となっている場合が多いです。
高配合を謳っているところは、機能性表示食品ではない場合が多いです。
一応、体重1kgあたり2mgまでの摂取は問題ないというのが確認されています。
しかしながら、台湾では30mgが上限として設定されています。
理由はよくわかりません。
また、ほとんどはマリーゴールドの花から抽出されているものが
使われていますが、合成されたルテインも存在するようです。
合成ルテインの過剰摂取は副作用が存在するとのこと。
ぶっちゃけ、合成ルテインの取り扱いのある原料メーカーは
私が知る限りではないんですけどね。
なぜか、エステル体のルテインを合成ルテインだと
主張する輩がいますが、どちらかといえばエステル体のほうが
自然の状態なんよ?
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