セラミドのさらなる機能?!
ロート製薬が独自のセラミド混合物をナノ化したセラミドコンプレックスが
老化細胞によって引き起こされる炎症を抑制する可能性を確認。
さらに、肌の赤みを抑え、皮膚弾力の向上や毛穴、シミの改善作用も見出し、
肌の老化症状に対する改善も認められました。
との発表をしました。
独自のセラミド混合物とはジヒドロキシリグノセロイルフィトスフィンゴシンとセラミド6IIの混合物
ジヒドロキシリグノセロイルフィトスフィンゴシンはまあセラミド6Ⅱの異数体です。
慢性的な炎症は老化を加速させ、老化細胞は炎症物質を放出し、
周りの細胞へ老化を感染させていきます。
で、この老化に伴う炎症に対し、ナノ化したセラミド混合物が有効である
ということを示唆した結果がでたというお話。
炎症状態にある細胞はNFκBが細胞の核内に移行することで活性化します。
NFκBは老化遺伝子に掛かっているロックを外す鍵に役目をになっており、
鍵の開いた老化遺伝子は活性化し、炎症性サイトカインなどを作るようになります。
NFκBの活性を抑え込む成分としては、一丸ファルコスのバイオベネフィティが有名です。
アーティチョーク葉エキスになるのですが、多くの企業で採用されています。
うん、まあバイオベネフィティあればよくね?で話が終わってしまうのですが、
セラミドにもそういった効果があるかもしれないと。
炎症性サイトカイン等はSenescence-Associated Secretory Phenotype(SASP)
(細胞老化関連分泌現象)と呼ばれるもので平たくいえば、老化を感染させる物質。
老化が老化を呼ぶという負のサイクルなわけ。
セラミドコンプレックスはSASP因子の産生を抑制し、
それに伴う抗炎症作用があることが示されました。
セラミドコンプレックスを4週間塗って、
肌の赤み、肌弾力、毛穴、シミの4項目について評価しました。
すべての項目において、有意に改善されたという結果がでました。
まあ、期間が短いってことを差し引いても、微妙な感じではあります。
セラミドはバリア機能だけではないんよ?
老化予防にも効果があるんだよ?
しかも、それはロートのセラミドコンプレックスにしかない
効能なんだよ?
ってことがいいたいだけなんですわ。
他のセラミド商品との差別化、優位性を示すことを目的としたものです。
ある意味、結論ありきで行った研究という感じはします。
普通のセラミドとの比較をしているわけではないので、
あまり意味があるとは思えませんが。
そもそも、誰もセラミドに抗老化作用を求めていないんですよね。
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