毛髪補修成分、最後に残ったのはオリザペプチドでした
ナチュセラ芽吹には毛髪補修成分としてヘマチンを配合していました。
ただ、もう1つくらい入れたいなーと思って、色々検討していたわけです。
最初の候補として、日本精化のNanoRepair™-ELがあったんですが、
なんか色々な制約があるらしくて、使えないらしい。
何かしらの覚書を書く必要があるとのことだったのですが、
その書面が送られてこない状態が続いています。
たぶん、忘れられているんやろね。
ナノ化されたリポソームにエルカラクトンを含ませたもので、
髪のダメージ部分に入り込み、ドライアーで熱を加えると
強固に固定されるというもの。
エルカラントはナタネ種子から取れるエルカ酸を反応させたもので、
表示名称はγ-ドコサラクトン
髪のまとまりやうねりなんかを改善する効果があるそうな。
まあ、使えないのならしゃあなしです。
次の候補が成和化成のPromois®-WJ 。
エンドウのタンパク質を分解してトリペプチド状態にしたもの。
ケラチンと似た組成をしており、ケラチンに匹敵するヘアケア効果が
あるんだそうな。
表示名称は加水分解エンドウタンパク
じゃあ、ケラチンでよくね?と思わなくもないのですが、
ケラチン関係ってちょっと面白味に欠けるというか・・・
一応、同社で加水分解ケラチンを販売しているのですが、
効果が同じであるならこっちを使いたいなーと。
ただ、問題がありまして、どこの商社を通せばいいか分からん。
また販売ロットもデカい。
毛髪補修成分の傾向としては、低分子のタンパク質の場合が多いです。
ケラチンもエンドウ豆もそうです。
あとはコラーゲンとかね。
じゃあ、手持ちであるオリザペプチドでよいじゃんってなるのは必然で・・・
表示名称は加水分解コメタンパク
そもそも、これを使ったヘアケア原料っていくつかありまして、
●Gluadin® R BENZ (BASFジャパン)
●Promois® WR(成和化成)
●Rice Tein NPNF(山川貿易)
どれも最初の2つの成分と比べても遜色ないエビデンスがあります。
ウチで使っているのはオリザ油化のオリザペプチド-PC60
ナチュセラクリームとナチュセラソープに配合しています。
コメに含まれるタンパク質を酵素処理でトリペプチドにしたものになります。
分子量が500くらいなので浸透性は非常に高いです。
それこそナノサイズと変わらない浸透性です。
コラーゲン産生促進効果、高い保湿作用、細胞賦活作用を謳っており、
髪へのアプローチはしていない原料だったのですが、
まあ、他の原料とほぼほぼ同じものですし、コメの扱いはオリザ油化は
世界トップクラスですから、まあ髪にもいいと考えて間違いないかと。
それだけでなく、細胞賦活作用があるので毛根を活性化させる効果も期待されます。
髪だけでなく頭皮へのケアも十二分に期待できるわけで、
1つ3役をこなせるといえます。
なんで入れてなかったのか悔やまれます。
というわけで、新しくつくるナチュセラ芽吹にはオリザペプチドを
がっつり入れる予定です。
コーティングの部分ではフノリエキス、
毛髪補修の部分ではオリザペプチドで強化する形になります。
まあ、現状は控えめに言って、とても良いです。
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