dl-α-トコフェリルリン酸ナトリウムM(VEP-M)
日本メナード化粧品が安定化ビタミンE誘導体(VEP-M)がコラーゲンの
減少を抑制することを見出しており、それをシワ改善の部外品の新規原料
として登録したそうな。
dl-α-トコフェリルリン酸ナトリウムMはおそらくは、
トコフェリルリン酸Naのことになると思われます。
安定性を高め、水、油どちらにも溶解する両親性をもった
ビタミンE誘導体となります。
略称がVEPとなるので、『M』が何を意味しているのかは
ちょっとわかりかねます。
VEP-Mは抗酸化作用があり、活性酸素を除去することで
炎症を抑え、その結果コラーゲンの分解が抑制されます。
コラーゲンの減少を抑えることで、相対的にコラーゲン量を増やし、
それがシワの改善につながるというわけです。
メカニズムとしてはニールワンに近い、守りの成分ってところかな。
外部の刺激、ストレス → 活性酸素の発生 → 炎症の誘発
→ コラーゲン分解酵素の活性化 → 肌の立体構造の崩壊=しわ
ってな流れになるのですが、活性酸素を抑えることが
抗シワに有効であるってことが証明されたわけですな。
抗酸化作用があれば、なんでもよいわけなんですが、
VEP-Mは安定性が高く、肌でしっかり抗酸化作用を発揮する点、
水にも油にも溶解するというハンドリングの良さなんかで
実用化されたのかなーと思われます。
まあ、メナードでVEPに関する研究がもともと盛んだったってのも
あるでしょうけどね。
データはちょっとわかりにくいかなー
写真はシワグレードで表しているのに、
グラフはμmになってるのよな。
おそらく写真は一番結果がよかったものになると思われます。
グラフは89名(半分はプラセボ使用)の平均値だと思われます。
シワの深さの改善としては、申し分ない感じです。
あとはヒアルロン酸とセラミド産生が上がるというデータがあります。
まあ、これも炎症を抑えることで、相対的にヒアルロン酸やセラミドの
生成が上がったものだと思われます。
おそらくはエラスターゼも抑制されるので、エラスリンの産生も増えていると思われます。
つまり、炎症を抑えるってことはシワ改善にとってとても重要ってなわけ。
レチノールやナイアシンアミドとの組み合わせでシナジーがあるので、
今後はそういった製品がでてくるんでないかな?
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