レチノールは20代後半から??
色々な皮膚科のお医者がレチノールは20代後半から使うことを推奨しています。
根拠としては、お肌の曲がり角といわれる20代後半から
ケアを始めるのがよいってのと、なんかアメリカの偉い先生が言ってんだってさ。
個人的に「ん?」と思ったので、そのことについて述べていこかなーと。
あくまで個人的見解です。
結論からいえば、20代でレチノールを使用するのは否定的です。
過剰なレチノールはレチノイド耐性を獲得してしまうため、
結果的にレチノールの作用を弱めるだけです。
レチノールは何をしているのかというと、
特定の遺伝子を活性化させる鍵の役目を担っています。
代謝に関わる一連の遺伝子です。
加齢により新陳代謝が遅くなることで、老化が起こるわけですが、
そこにレチノールを突っ込んで無理やり代謝関連の遺伝子を活性化
させるわけですが・・・
20代後半では、まだ全然代謝が遅くなっているわけではないです。
そこにレチノールを投入すれば、レチノール過剰になり、
レチノイド耐性を細胞が獲得したらどうなるか?
同年代の人間よりも代謝が遅くなるわけよ。
幸い、レチノイド受容体は2種類あるから、
もう片方でなんとか代謝は行われますが、
40,50代の場合はいざ知らず、20代でその状況は
ハッキリ言ってよろしくない。
簡単に言えば、若いうちからレチノールを使うのは
代謝に対して枷をはめる行為だってこと。
早くから始めることで予防効果なんてないんよ。
ハンデを背負いたいってのであれば止めませんが。。。
さてさて、25歳がお肌の曲がり角と呼ばれるのは何故かご存じですか?
体内酵素のピークがそこで、あとは減る一方であることから、
25歳がお肌の曲がり角となるわけです。
酵素ってのは体温下という低温状態で物質を変化させる
生体触媒なんですが、5000種類くらいあるといわれ、
生体活動のあらゆることに関わってきます。
レチノールをレチノイン酸に変換するのにも酵素が関わってくるし、
コラーゲンを合成するにも酵素が不可欠なわけ。
当然、新陳代謝にもたくさんの酵素が必要になります。
何が言いたいかって、レチノール1つを補ったところで、
あんまり意味はないって話よ。
お肌の曲がり角だからってレチノールを取り入れるよりも
食物酵素を取り入れる努力をしたほうが、
理にかなっていると個人的には思います。
体内酵素の総量は一生でこれだけって決まっていて(個体差はあります)
貯金を切り崩して生活していくしかありません。
腹八分が健康長寿の秘訣と呼ばれるのは、消化酵素で無駄に使わず、
体内酵素の節約になるからです。
お酒が体に悪いってのも、お酒を分解するために酵素を余分に使うことになり、
体内酵素の無駄遣いになるからです。
食物酵素を摂取することでも、体内酵素の節約につながります。
生きているものすべて、酵素を使って生命活動をしています。
ですから、生物を食べれば酵素を摂取することができます。
生で食べればな。
酵素はタンパク質なので熱に弱く、加熱すると形が変わって失活します。
生野菜、果物などが体によいとされるのは、食物繊維やビタミンを
摂取できるからってのもありますが、酵素を取れるってのが大きいわけよ。
あとは近年も注目度が高まった発酵食品。
ヨーグルトや納豆には生きた菌が存在しており、
それらから酵素を摂取できるので、健康によいというわけ。
話が大きく逸れたけど、若くしてレチノールを使うってのは
愚行以外の何物でもないと個人的には思っています。
ああ、もう1つ言っておかなきゃいけないことが。
妊娠中はレチノールを避ける必要があるんですが、
その理由はご存じ?
レチノールはビタミンAとイコールなんですが、
妊娠したら産婦人科で指導を受けます。
その時にビタミンAはサプリ等で取るなといわれます。
理由は、ビタミンAの過剰摂取により奇形児になる
確率が飛びぬけて上がるからです。
何が言いたいかというと、出産を将来的に予定されている方は
レチノールの使用は控えたほうがよい。
つまり、20代後半でレチノールを使用しないほうがよい理由には
そういう側面があるんだよってこと。
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