合成香料について
香料には天然香料と合成香料があり、天然香料は精油と呼ばれるものになります。
合成香料は石油系が主ではありますが、天然由来のもの、発酵法で作られた
物などがあります。こちらはまとめて香料と表記されます。
天然だから安全、合成だから危険というわけではなく、
精油も高濃度であれば刺激物となり、肌荒れの原因になることもあります。
合成香料も適正な量であれば、問題が起こることはほぼないといえます。
なんでこんな話をしているかというと、最近見たシャンプー?といっていいのかな?
それに香料が1%以上配合されているものがあったんですよ。
成分だけみれば、非常によく考えられており、髪にも頭皮にも良さそうな
処方になっていました。香料を除けば。
においにこだわるなら精油でやれとも思わなくはないのですが、
精油は基本高いので製造コストを圧迫します。
しかも経時で香りはどんどん飛んでいきます。
ですので、合成香料を使うのは、まあしゃあないとは思います。
合成香料のメリットはにおいが強く、持続性が高いため、
少量でOKという点。
ぶっちゃけ、合成香料も安いものではないです。
コスパでみれば、圧倒的に合成香料のほうが安いってだけで。
本来であれば、合成香料を1%以上入れるってことは、まあないです。
私自身もなかなかお目にかかる機会はないです。
香料ってのは、何かしらの化学物質なわけで、
目には見えないけど、確実に存在しているものです。
例えば、オレンジ油は
リモネン、ミルセン、αピネン、デカナール、オクタノール、αテルピネン、リナロール
からなります。リモネンが9割以上を占めるんですけどね。
合成香料はこれらがすべてブラックボックスとなり、
マジでどんな物質が入っているのか加工先も知らないわけです。
私も食品の香料ではありますが、結構な数の合成香料を触ってきましたが、
ブラックボックスの開示はされたことがないです。
何が入っているのかわからんってのは、何が起こるかわからんってこと。
まあ、ルールがあってヤバい物質は使ってはいないと思いますが、
何が入っているのか分からないことには変わりないわけで。
とはいえ、香料は多くても0.1%くらいなので、
まあ、ある程度は目を瞑っても良いとは思います。
しかし、1%超えてくるとそうはいきません。
化粧品原料の原液の有効成分がだいたい1%前後です。
原液レベルでよくわからんものが入っているってのは
やはり無視することはできません。
基剤を除けば、一番多く入っているわけですから。
何かしらの影響が出てもおかしくはない。