アゼライン酸誘導体
最近、脂性肌のお客様が増えているんよ。
ずっと乾燥肌の人を対象に展開してきたので、
ほとんど脂性肌だって人はいなかったので
考慮すらしていなかったのですが・・・
脂性肌の人に良い成分ってのを調べていたら
引っかかってきたのがアゼライン酸。
多くの国ではニキビの治療薬として使われています。
しかしながら、日本では医薬品登録されておらず、
ニキビ治療薬として使われることはないです。
まあ、保険が効かないですからね。
国によっては化粧品に配合できないとこもあるのですが、
日本では化粧品にしか使えないという、ちょっと面白いことに
なっている成分です。
15~20%と高濃度での使用がマストとなっています。
アクネ菌に対して抗菌作用があるとのことですが、
作用機序は不明。殺菌作用ではなく静菌作用だと思われます。
抗炎症作用もあり、赤みを抑える効果もあるとのこと。
セリンプロテアーゼの活性を抑制する効果があることから、
それによって炎症を抑えるのだと思われます。
角化の抑制作用?角質溶解作用?
毛穴の詰まりを解消するとかなんとかって話ですが、
ケラチン前駆体の合成を抑制することで、角化を抑制するとか。
皮脂の分泌抑制は男性ホルモンを活性化させる
5α-リダクターゼを抑制する効果があるため。
デメリットは刺激性があるってことが1つ。
副作用は基本的にはほとんどないといわれますが、
皮膚の赤み、熱感、ピリピリとした痛み、乾燥、かゆみなどが起きる場合が
あるとのこと。
もう1つは、水にも油にも溶けにくいということ。
扱いが面倒って話ですな。
多くは分散している感じになります。
そんな問題点を解消したのがアゼロイルジグリシンK。
簡単にいえばアゼライン酸誘導体。
水溶性になってので、とてもハンドリングがよいです。
同時に刺激性が低下しているので、副作用がほとんどないです。
効果も緩やかになっているといわれますが、
それは濃度によるものかなーと。
アゼロイルジグリシンKを15~20%配合しているって化粧品、
ほとんど見ないですから。
配合量を開示してはいけないルールでもあるんですかね?
理由は・・・アゼライン酸よりもずっと高いので、
高濃度で配合するのがだいぶキツイ。
アゼロイルジグリシンKの原液を用意しようと思っているのですが、
それの濃度がどんなもんなんでしょうね?
10%配合で1%以上となっているっぽいので、10%を切る
ことはないのですが、それだと15~20%にするには
原液使用しないといけなくなるかな・・・
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