最初に使うという先入観があるよね?
何をもって導入液と名乗っているのかって話ですが、
ぶっちゃけ根拠のないもののほうが多いです。
方法論では2つあるんですけど、
1つは皮膚のバリア性を緩める成分をつっこむ方法。
物理的に浸透しやすい環境を作り出すってことです。
極論ではありますが、界面活性剤で皮膚のラメラ層を
ぶっ壊せば後の成分の浸透はよくなります。
まあ、流石にバリア層を壊すのはスキンケアに反する行いではあるので、
そういったものは存在しないとは思いますが、
何かしらの方法で、成分の入る隙間を作るってなものはあるのかもしれません。
化粧水を使うのも、肌表面をふやけさせることで、
成分の入る隙間を作ることが目的でもありますので、
化粧水も導入液といっても過言ではないかも。
尿素とかもそういった性質があるし、
強酸、強アルカリで溶かすっての方法もあります。
AHAとかピーリング作用のあるものも
それに該当するかなー
古い角質を除去するだけで、浸透性はかなり変わります。
もう1つの方法は、水にも油にも親和性の高い成分を使う方法。
こちらは化学的に浸透させるわけです。
バリア層はラメラ構造になっており、水と油が交互にミルフィーユ状
になっています。
水、油どちらにも親和性があれば、
深く浸透させることが可能となるわけです。
原料としてはWILBRIDE S-753D(PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン)
Neosolu-Aqulio(シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール)
がよく使わるかな?
他にもあるかもですが、個人的にはこの2つくらいしか思いつかないです。
浸透を促進する作用があるわけですが、
これを使った導入液ってのは、先に使ってしまうと
意味がなくなります。
例えばですが、WILBRIDEを使って導入液としたとしましょうか。
一緒に入れた成分は確かに浸透を促してくれます。
ただ、本当に速やかに浸透するのですよ。
WILBRIDEは次の化粧水だの美容液だのを塗るときには
肌表面にはなく、すでに中に入ってしまっているわけ。
つまり、後から塗ったものを導入なんてしてくれないんすよ。
この場合は導入液は最後に使ったほうが、本来の目的を達成するにはよいです。
浸透するものは勝手に浸透するし、浸透し損ねているやつは
WILBRIDEが一緒に浸透させてくれます。
え?使い方に最初に使えと書いてある?
導入液はそうあるべき的な先入観があるから
そう書いてるんでない?しらんけど。
そもそも、導入液ってのは化粧品業界がアイテム数を増やすために
作り出した概念でしかありません。
どこが始めたのかはわかりませんが、皆、マネをしているだけで、
導入液と最初に言い出したところが、最初に使うものと
定義したため、それに追従しているにすぎません。
何をもって導入液というかってのを理解しているのか
怪しいところではあります。
あと、余談ではありますが、WILBRIDEにしろNeosolu-Aqulioにしろ、
水溶性の高分子ポリマーとの相性は死ぬほど悪いです。
中途半端に浸透させてしまうことがあり、肌がボコボコになることがあります。
ジェルとかを塗ったあとに使うのは避けたほうが無難です。