アフリカマンゴノキエキス
個人的には懐かしーと思った原料、アフリカマンゴノキエキス。
過去にダイエットサプリでこの原料を使ったものを提案したのですが、
結局採用はされなかったんよな。
時代が早すぎたのかね。。。
こちらの原料は龍泉堂のIGOB131®になります。
龍泉堂は尖った原料を扱う原料メーカーで、
UC-Ⅱ(非変性型Ⅱ型コラーゲン)が有名です。
UC-Ⅱは関節系の原料では最強であることは業界関係者では
異論はないと思われます。
まあ、その分滅茶苦茶高いんですけどね。
そんな特殊な原料メーカーが扱っているわけですから、
まあ、特殊な原料なんだろうとは思います。
当時は特に規格成分はなかったように記憶しています。
少なくともエラグ酸を規格していたことはなかったと。
機能性表示食品にするには、特定の物質でデータを示す必要があるんですよ。
グルコシルセラミド然り、ルテイン然り。
ですから、エラグ酸でデータを取っているわけです。
エラグ酸を3mgで体脂肪や内臓脂肪が減って、ウエスト周りが痩せますよ
ってなデータを得て、機能性表示食品としています。
当然の疑問として、アフリカマンゴノキエキスに含まれるエラグ酸が
特殊なのか、否かって話になるわけです。
エラグ酸は色々な植物に含まれており、とりわけザクロに多く含まれています。
ザクロエキスにはエラグ酸を20~80%含んでいる原料なんかもあります。
ザクロエキスのほうがエラグ酸を簡単に摂取できるってな話なわけ。
IGOB131®にはエラグ酸が1%しか含まれていないので、
残りの部分に有効成分が含まれているような気もしないでもないですが、
データはあくまでエラグ酸なんすよね。
エラグ酸の効果としては、
①脂肪細胞の肥大化抑制
脂肪細胞は脂肪をため込んで何倍にも大きくなります。
肥大化するPPARγの遺伝子の発現を抑制することで、
肥大化を抑制します。
②悪玉コレステロール(LDL)の排泄促進
LDLを肝臓に蓄積し、胆汁酸へと変換を促します。
結果、血中のLDLが低下する効果があります。
③脂肪の蓄積を抑制
脂肪酸は中性脂肪に変換して貯蓄されるわけですが、
この変換を阻害します。
その結果、エネルギーとして使いやすい状態となり、
エネルギー産生に使われます。
つまり、エラグ酸そのものに、体脂肪や内臓脂肪を減らす効果はある
と考えられます。
アフリカマンゴノキエキス由来のエラグ酸以外でも、
同様の効果は期待できると。
3mg/日でデータを取っていますが、エラグ酸を100mgくらい取るってのは
そんなに難しいことではないです。
過剰ってわけでもないので、多くとった方が効くのかな?
なんて思わなくもないわけです。
ザクロエキスといえば、女性ホルモン様作用があるとかなんとかで、
そっちのほうの目的で摂取する人がほとんどで、ダイエット目的で
摂取していません。
もしかしたら、意識すれば「言われてみれば・・・」
なんてことがあるかもしれませんね。
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