マーケティングの視点で
ヒト型セラミドと疑似セラミドを一緒に配合している製品は
本当によく見ます。
何度も一緒に混ぜるなって話をしてきましたが、
今回は視点を変えてお話していこうと思います。
化学をかじっている、セラミドについて学んでいるのであれば、
普通は一緒に配合するって発想にはなりません。
ただ、化学が少々苦手でもマーケティング的に見ても
普通は一緒にしないでしょって話。
何が言いたいかっていうと、ヒト型セラミドと疑似セラミドを
一緒にする処方を良しとするのは、商品開発のセンスがない
といっても過言ではないということ。
セラミドが化粧品で使われるようになったのは、
まあ近年といってもよいです。
弊社が起業したときは、セラミドとは何か?というところから
説明する必要があり、さらには馬セラミドが幅を利かせていました。
疑似セラミド、合成セラミド、植物セラミド、馬セラミド、
これらが互いにけん制しあい、我こそが至高と主張していました。
当時はこの情報戦を制していたのが馬セラミドだったわけ。
平行して内側から自分で作るってことでライスパワーNo.11が
台頭してきていました。
今でこそヒト型セラミドが一番よいという、本来の形に落ち着いた
わけですが、疑似セラミドとヒト型セラミドは対立構造にあった
わけです。
簡単にいえば、疑似セラミドに対してネガキャンしてきたわけよ、
ヒト型セラミドを普及させてきたところがな。
短い歴史ではありますが、そういった背景を知っていれば、
ヒト型セラミドと疑似セラミドを一緒にするってことは
普通はしないわけです。
また、ヒト型セラミドの王者である小林製薬、疑似セラミドの王者である花王、
どちらもヒト型セラミドと疑似セラミドを混ぜるようなことはしていません。
断言してもよいです。
これらの企業は絶対に混ぜた試験をしています。
万が一、ヒト型セラミドと疑似セラミドを混ぜると効果が劇的に上がる
って可能性を考慮すれば、確認くらいするでしょ。
競合することになるかもしれない連中がやっているわけなんで。
まあ、現状はそんなことしていないってことは、
良い結果は出なかったのだと察することができます。
セラミド市場で生き抜くためには、これらの大手企業との
差別化をしていく必要があるわけですが、それが大手にとって
脅威になり得ないって判断されているわけ。
実際問題、マイナスに作用することはあれど、プラスに作用する
ことはないので、当然といえば当然なんですけども。。。
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