皮膚の真皮にメラニンが蓄積するメカニズムを解明

メラニンが蓄積する負のスパイラル

いつの間にかできてしまった加齢性のシミ。

このなかなか消えないシミができるメカニズムを日本メナード化粧品が

藤田医科大学医学部との共同研究にて解明したとの発表がありました。

 

何らかの原因(紫外線や加齢)によって基底膜が脆弱になると

メラニンが真皮に移行します。

そのメラニンを真皮幹細胞が取り込むと、エクソソームに異変が起こります。

エクソソームは細胞間の情報伝達物質みたいなもので、

本来はエクソソームによって基底膜の修復を促します。

しかし、異常なエクソソームは基底膜の修復を促すシグナルとならず、

脆弱な基底膜が維持されることにより・・・

これらがループすることとなり、シミが完成するとのこと。

 

消えないシミは基底膜細胞にメラニンが取り込まれたものだ、

という話もありますので、シミの出来るメカニズムにも

複数種類あるのかもしれません。

 

何はともあれ、基底膜が鍵となるのは間違いない。

 

正常なエクソソームには74種類もの特異的なタンパク質が含まれており、

そのうちの1つGolgi Phosphoprotein 3(GOLPH3)というタンパク質が、

基底膜の維持・修復に重要な役割を果たしており、

メラニンを取り込んだ幹細胞から放出されるエクソソームには

GOLPH3の量が少なくなっており、結果として基底膜が修復されなくなるとのこと。

 

この負のループは止められないので、日焼け止めによる

UVケアはしっかりやろうぜっていうしかなかったのですが、

この度、基底膜を修復する成分が見つかったと。

 

それがユキツバキエキス

ユキツバキとは雪の中でも花を咲かせることから名付けられた花で、

東北から北陸及び山陰地方の日本海沿いに自生するツバキの一種。

 

ユキツバキの種子からオイルを抽出した搾りかすを

さらに精製することで得られるエキスとのこと。

ですので、従来のツバキ種子エキスともツバキ種子油とも

全くの別物になります。

 

メナードの完全オリジナル原料となります。

 

このユキツバキエキスはエクソソームのGOLPH3の発現量を増やす効果があり、

それに伴い基底膜の修復を正常化させるというもの。

 

基底膜が正常化すれば、真皮にメラニンが移行することはなく、

この負の連鎖を断ち切ることができるということだそうな。

 

ユキツバキエキスは使うことができないのですが、

基底膜を修復する成分は何種類かあるので、

それらを積極的に使えば、シミの予防、改善につながることが

期待されます。

 

シミもシワも基底膜が鍵を握っているというわけで、

今後は基底膜へのアプローチする原料の研究が盛んになって

いくんだろうなーと思われます。

 

 

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