特殊なヒアルロン酸
当たり前に使われているヒアルロン酸ですが、
その種類は結構あって、面白いです。
今回ご紹介するのはPrimalHyal 300という原料。
プライマルヒアルって読むのか?
分子量が100~300kDa。
ヒアルロン酸の分子量は3000kDaくらいですが、
発酵法で作られたヒアルロン酸はこれくらいなので、
分子量は普通のヒアルロン酸とかわらないんよ。
表示名称は加水分解ヒアルロン酸
これまたよく見る表示です。
一見、普通のヒアルロン酸なんですが、
抗菌ペプチド DEFB2の放出を促進させる効果が確認されています。
DEFB2は皮膚抗菌ペプチド 1ともいわれ、グラム陰性菌に高い抗菌性を示します。
本来は抗菌ペプチドの産生は炎症を引き金として行われるのですが、
炎症を介さずに肌免疫を高めることができるというわけ。
また、細胞の増殖を促し、創傷治癒作用もあるのだとか。
とはいえ、これに関してはそんなに強い効果ではないかな。
ただ、普通のヒアルロン酸にはない作用なので・・・
いや、ないよな?
あまりにも普通のヒアルロン酸なので、本当にこのヒアルロン酸の
特性なのか不安にはなりますが、たぶんそうなんでしょう。
推奨量は0.05~0.2%
ヒアルロン酸って高いから、低濃度で効果がでるのはありがたい。
たぶん何十万円/kgすると思うので。
用途としては、抗ニキビの製品に入れるとか。
ニキビの主な原因は増えすぎた菌を退治するために
免疫細胞が集まってくるから。
予め菌の増殖を抑えておけば、ニキビの予防になるというわけ。
あとは髭剃りのあとのケアとかにもよいです。
傷を早く治してくれると共に、雑菌から守ってくれるので。
口内ケアやうがい薬とかに入れても面白いかもね。
デメリットとしては表示が普通なので、言われなきゃ
この原料ってわからないことかな。
色々な製品見てきてますが、加水分解ヒアルロン酸って
まあよく見るわけですが、抗菌ペプチドなどなど謳っている
製品には出会ったことがないです。
もしかしたら、ひっそり使っているところもある・・・?
いや、無駄に高い金払って黙っているって意味わからんし。
ちなみに加水分解ヒアルロン酸のほとんどは
キューピーのヒアルオリゴになります。
こちらは分子量10kDaで角質層へ浸透するんだとか。