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コラゲニア、再注目

たるみに効果がある原料

フランス産のホワイトルピナスの種子からルペオールという成分を高濃度で抽出した原料。

かなり昔にコラーゲン産生促進成分を探していたのですが、

その時に候補にあがった原料になります。

 

その時はダームコムに軍配が上がり、こちらは不採用となりました。

 

HSP47というヒートショックプロテインの産生を高める効果があり、

このHSP47はコラーゲンの三重螺旋構造をつくるのに必要になってきます。

コラーゲンは肌の立体構造を形成する柱のような役目をになっています。

三重螺旋構造をとって、はじめて本来の効果を発揮するわけです。

HSP47はコラーゲンの仕上げの部分に関わる重要なタンパク質ってなわけ。

 

in vitroではあるのですが、コラーゲン量が4倍になるとのデータがあります。

まあ、ダームコムはヒト試験でのデータがあり、さらにコラーゲン量が

5倍になるってデータがでてたので、こっちに軍配があがったわけですが。

 

改めてコラゲニアに注目したのかというと、

ボランティア25名に コラゲニア2%配合クリームを1日2回塗布してもらい、

42日後および89日後の顔の皮膚の弾性、およびあごの下のたるみの改善率を試験前と

測定するという試験を行っています。

 

あごのたるみが42日で8%、89日で17%改善されたとのデータがでています。

フェイスラインが上がったってことやね。

 

17%ってのがどの程度かイマイチピンとこなかったのですが、

普通に凄いことなんですよ。

そもそも、たるみを化粧品で解消するってのは無理がある話。

ちょっとでもフェイスラインが上がれば「凄い!」ってなるわけで。

数少ないたるみ改善を謳う原料と比較したのですが、

この数値は圧倒的。

 

40日毎に1割弱、改善しているわけなので、

半年、一年と続ければ・・・

もしかしたら、凄い改善するのかもしれません。

まあ、どこかしらで頭打ちするとは思いますが。

 

表示名称はヒマワリ種子油、シロバナルーピン種子エキス、トコフェロール

推奨配合量は0.5~ 2%

データは2%でとっているので、まあ入れるならこれくらいは入れたいかな。

 

問題なのは油溶性となるので、配合するならクリームってことになります。

 

相性の良い成分としては、1つはコラーゲン産生を高める成分。

HSP47がないとコラーゲンが作られても最終的な構造を支える

コラーゲンとはならないですし、またコラーゲンが作られないと

HSP47も意味をなさない。

ダームコムとの組み合わせはシナジーが高いと思われます。

 

もう1つはコラーゲン分解酵素の抑制する成分。

せっかく作っても分解されると効率が悪いです。

もしかしたら、それらを組み合わせれば、より効果がでるかもしれません。

抗炎症作用のある成分とは相性がよいでしょう。

 

あとは抗老化ホルモン、クロトーを併用すれば完璧です。

年齢を重ねれば重ねるほど、効果は軽減していきます。

その年齢のハンデキャップを覆すのがクロトーとなります。

 

うーん、いけそうな気がしてきた。

 

 

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