オートファジーを利用した美白作用
オウレン(黄連)は漢方で使われる生薬で、
オウレンの根茎を乾燥させたものになります。
このオウレンにはベルベリンというアルカロイドが含まれており、
蠕動運動を抑制すると共に、有害細菌に対しての殺菌効果があることから
下痢止めに使用される成分です。
近年、ベルベリンにオートファジーを促す効果があるということが
報告されています。
内容はマウスの肝臓における脂肪代謝の調整について書かれたもので、
ベルベリンがオートファジーとFGF(線維芽細胞成長因子)を活性化
することで脂肪の代謝が促されるとのこと。
ん?オートファジーの活性化だけではないだと・・・?!
三省製薬はオウレンのオートファジー活性化作用に注目して、
独自の抽出によって、新しい美白原料の開発に成功したとかなんとか。
オウレン根エキスは地域、時期、抽出方法によって成分組成に差異が
生じるといわれていますが、おそらくベルベリンを高含有できるよう
工夫されているのでしょう。
オウレンエキス0.5%の添加でオートファジーが活性化されているのを
視覚的に証明しています。
活性は他のオートファジー促進原料と比較しても遜色ないです。
シミの原因となるメラニンはメラノソームという袋に蓄積されて存在しています。
このメラノソームを分解するのも、オートファジーの仕事。
オウレンエキス0.5%で表皮細胞中のメラニンを30%ほど減させることが
できています。
ヒト試験でも見た目で差がでるほど。
従来の美白はメラニンの生成を抑制する、メラニンの沈着を抑制する
というものがほとんどで、できてしまったメラニンを分解するというのは
昨今求められている効果です。
同様の効果があるものがトウキ根エキスで、こちらはカテプシンⅤの活性を促進する
ことでメラノソームを分解するというもの。
メカニズムが異なるのであれば、相乗効果が期待できかなー
オートファジーを活性化するってだけでも要注目ですけどね。
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