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天然由来のレチノール

レチノールって石油由来だったっけ?

100%天然由来レチノールを謳っている原料RetiLife。

ジボダンというスイスの会社の原料になります。

Neodermyl®作ってるとこですね。

セラミドでも天然だの合成だのって話はよく耳にしましたが、

レチノールもその流れになっていくのかね?

 

ポイントは天然由来という表現。

天然レチノールではないってことですね。

レチノールは不安定な物質なので、β-カロテンとして

存在しています。レチノールが2個くっついた状態。

 

ですので、天然レチノールってのがあれば、

非常に珍しいですし、訴求効果も高いと思われます。

 

で、この原料はバイオ発酵によって作られています。

簡単にいえば、細菌に作らせて回収、精製したものです。

 

表示名称はレチノール、ヒマワリ種子油、ローズマリー葉エキス、トコフェロール

レチノールは50%を規格しています。

天然由来のレチノールは通常のレチノールと違いがあるのかというと、

レチノールはレチノールで違いはないです。

レチノールに種類が色々あるわけではないので。

 

ビタミンCも合成も天然も化学構造は一緒であるのと同じです。

まあ、ビタミンCは天然のほうが吸収性が高いとは言われています。

この天然由来のレチノールは浸透性が合成レチノールより高い

とのデータがでています。

 

効果としては、同じ濃度であれば大差はないと思われます。

レチノールはレチノールなので。

当然刺激性も同じで、レチノイド反応もでます。

 

どんなところに需要があるかというと、レチノール使いたいけど、

ケミカル的なものを「悪」として煽っているので使えなかった・・・

ていうオーガニック過激派とか、

サステナビリティに積極的に動いているところとか、

後発でレチノール市場へ参入しようとしているところからの

引き合いが多いんでないかな?

 

まあ、そういうところはバクチオールに手を出しているだろうからなー

天然由来ではなくて、天然といえるし、安定性、刺激性においても

レチノールより優れていますからね。

ネックは価格くらいか。

 

バクチオールが予算的にキツイってところれあれば魅力的な原料なのかも。

 

 

レチノールという不安定な状態なので、

処方には工夫が必要になってきます。

手っ取り早いのがエアレス容器を使用するか、

1回使い切りの分包にするかですかね。

 

正直、使いにくいんですけど、劣化しにくい処方なんかも

一緒に提案しているとのこと。

 

 

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