オリザセラミドからアシルグルコシルセラミドが見つかる
米糠から、新規成分アシルグルコシルセラミドが発見されました。
オリザ油化と近畿大学 薬学総合研究所との共同研究によるものです。
アシルグルコシルセラミドが植物から発見されたのは
世界初とのこと。
アシルグルコシルセラミドはグルコシルセラミドの糖の部分に脂肪酸が結合したもの。
アシルセラミドに糖がくっついたものではないです。
3種類のアシルグルコシルセラミドが発見されており、
Oryzaceramide A(グルコシルセラミド+パルミチン酸)
Oryzaceramide B(グルコシルセラミド+オレイン酸)
Oryzaceramide C(グルコシルセラミド+リノール酸)
と名付けられています。
オリザ油化の米由来のセラミド原料であるオリザセラミドにも
これらの成分が含まれているとのこと。
オリザセラミドについては新規成分のほかに、β-シトステロールグルコシド
Elasticamide(ヒト型セラミドAP)が含まれていることが確認されており、
さらなる付加価値が加わったことになります。
他のグルコシルセラミドと比べ、高い効果があるのも納得です。
このアシルグルコシルセラミド、どこかで見たことあるなー
と思ったのですが、1-O-アシルセラミドとかなり近い構造をしています。
1-O-アシルセラミドはEcoCeramide ENPという韓国産の原料で、
真ん中に親水基があり、両側に親油基が存在しています。
こんな感じで、細胞間脂質のラメラ層の楔の役目が期待されます。
おそらくではありますが、アシルグルコシルセラミドも
1-O-アシルセラミドと同様の効果があるのではないかと思われます。
まあ、効果のほうがこれから検証とのことですが、
アシルセラミドに近い効果があるんでないかな。
全然関係ないけど、EcoCeramide ENPのHPが無くなってるんよなー
公式のがね。どうしたんだろ?
非常に興味深い成分ではありますが、オリザセラミドのメインは
あくまでグルコシルセラミド。
世界で初めて発見されるようなものなので、含まれている量は
微量なのは間違いないでしょう。
正直、実際に効果がある量は含まれていないと思われます。
かといって、アシルグルコシルセラミドだけを抽出したら、
鬼のような価格になるのも確実ですし・・・
まあ、入ってますって言えるだけでも大きいんですけどねー
逆にいえば、それくらいしか使い道はないんですが。
なんせ新規成分でして、研究は全くされていない状態。
私自身も初めて聞いたくらいですから。
もしかしたら、すんごい作用がある可能性はあります。
あくまで可能性ですけどね。
【関連記事】