セラミド原料メーカーの均衡が崩れる?!
セラミドといえば、エボニック社。
ここが独占しているといっても過言ではないです。
そんな中、中国企業からセラミドを製造販売しているところが
でてきました。
エボニック社の牙城を崩すことができるのか?
動向に要注目です。
Dieckmann
高純度のセラミドEOP、セラミドNS、セラミドNP、セラミドAPを販売しています。
まあ、セラミドの粉末原料ですな。
セラミド粉末はセラミドNGを除けば、エボニック社しか取り扱いがないですからね。
これはもはや事件です。
おそらくではありますが、価格的な優位性はあると思われます。
供給の安定化という意味でも大きいでしょう。
豊和
純粋な生体由来セラミド乳液を取り扱っているそうな。
まあ、セラミドプレミックスです。
SK-INFLUX V MBの類似品となります。
セラミドEOP、セラミドNP、セラミドAPが含まれています。
濃度はわからんのですが、場合によってはSKINMIMICSの
対抗馬にもなってくるかもしれません。
懸念点としては、中国産ってこと。
身も蓋もないですが。
安かれ悪かれといったイメージがどうしてもあります。
また、「安さ」という強みも近年では薄れてきており、
人件費の高騰により世界の工場といわれていたのは今や昔。
そうなると、単なる粗悪品でしかないって話になるんよなー
セラミドの純度ってのがどのくらいなのか・・・
当然エボニック社は99.99999%はセラミドで不純物はほとんどないですが、
これはどうなのか?ってのも問題なんですが、
一番の問題は光学異性体が取り除かれているかなんよ。
化学式は同じでも、立体構造が異なるものが合成品ではでてきます。
ヒト型セラミドだけを抽出し、それ以外を取り除く必要があります。
まあ、これをやるとロスが凄いでるわけで、
セラミドの価格が上がる要因でもあります。
光学異性体の非ヒト型セラミドはラメラ層にぴったりハマらず、
隙間ができてしまい、バリア性、保水性が大幅に低下します。
ですので、取り除かないってのはあり得ない話なんですが、
さてさて・・・
仮にエボニック社と同等の品質で、価格が圧倒的に安かったとしても・・・
チャイナリスクと呼ばれる要因はたくさんあります。
共産主義国家ですので、昨日は良かったことが今日はダメになるなんて
ことが平気で起こります。
また、ロシアのように急に戦争おっぱじめる可能性も低くはないです。
何はともあれ、独占状態が崩れる可能性は大いに歓迎したいとこ。
現状は情報が出ていなさすぎるので、静観せざる負えないですが、
商社が取り扱うようになれば、積極的に情報を取りいきたいと考えています。
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