凄いデータに見せかけるテクニック
とある化粧水のランディングページにて、データが掲載されていたのですが、
これはデータの見方を学ぶ良い教材だと思い、紹介させていただきます。
データを捏造せずに、凄そうに見せるテクニックについて説明していきます。
①縦軸の単位を表記しない
まあ、本来であれば(%)なんでしょうがね。
次の項目にもかかってくることなのですが、
グラフを曲解しているのがバレにくくなります。
②グラフを曲解する
一番左のグラフを例に挙げましょうか。
4週間でニキビが12.68%減少したとのことですが、
まるで4週間後はニキビがほとんどなくなったような印象を
与えるようなグラフになっています。
これはニキビの数を調べたのか、ニキビの面積を調べたのか、
ニキビの状態を数値化したのかわかりかねますが、
1割ちょい減少したってだけです。
一月も使用した結果ね。
例えばニキビが4個あったとしたら、3.3個になったということ。
結果に対してかなり大げさに表現されているといえるわけ。
③パーセントで表現する
パーセントで表現することで数字を大きく見せることができます。
ニキビについては、おそらく相対化しないとデータが取れないので
しょうがないのですが、皮脂量については具体的な数値でも
問題はないわけですが・・・
パーセントで表現したほうが数値が大きく見せれるからという理由で
そうなっているわけ。
逆にパーセントで表現するとしょぼく見えてしまう場合は
しないわけです。
一番右のやつは逆にパーセントで表現したほうが分かりやすいのですが、
あえて縦軸を作ってます。
ちなみにパーセントで表現すると3%弱減ってことになります。
④ブランクと比較しない
ブランクってのは何もしていない区。
本来はこれと比較して数値を出すわけです。
ブランクがないと自然治癒力で治ったのか、
化粧水で治ったのかの判断ができません。
おそらくですが、ブランクと比較したときには
有意差はでてないと思われます。
ぶっちゃけ、ちゃんとデータを読み取れるって人は多くはないです。
視覚的、感覚的に受け取っちゃう人のほうが多いので、
データの曲解ってのは有効っちゃ有効。
ただ、ないものをあるように見せているだけなので、
騙しているといわれても否定はできないんですけどね。
おまけですが、使用後に測定したら水分量が増えたと、
なにを当たり前のことを・・・ってデータです。
まあ、こういったデータを取るのって結構お金かかるんです。
ちゃんとデータとして使えるものが欲しいわけよ。
で、こういった当たり前体操なことをするってことは、
しばしばあります。
化粧水をつけた直後に計れば、そりゃ化粧水分の水分が
増えるに決まっているわけで。
ただ、ぱっと見だと化粧水を使うことで肌の水分量が3倍になったと
勘違いする人も多いんですけどね。
下手すりゃ300倍になっていると思う人だっているわけよ。