マリンセラミドなんつって。
ヒトデやナマコなどの棘皮動物からグルコシルセラミドを抽出するってな
試みがされているそうな。
ナマコエキスにはコラーゲンだけでなくて、セラミドも含まれている
との話でしたが、これはグルコシルセラミドだったんやな。
うちもヒトデの原料を2種類使っていますが、
ヒトデの有効利用ってのは今もなお、課題なんでしょうね。
ヒトデは全体に、ナマコは内臓にグルコシルセラミドが多くふくまれており、
抽出、濃縮することで高濃度のグルコシルセラミドを得ることができるそうな。
植物から高濃度で抽出する方法は特許が取られているのですが、
海洋生物にはそれが適応外になるんかな。
そもそも、ヒトデのほうが植物よりもグルコシルセラミド多く含まれているので、
理には適っているのかなー
特にヒトデのグルコシルセラミドは生理活性が高く、
高い抗腫瘍作用があります。
ただ、延命効果はナマコのほうが高いという結果になっています。
まあ、どちらもガンに対して有効かもねって話。
また、ヒトデの種類によって、含まれているセラミド類は異なり、
独特な構造をもったものが複数存在するんだとか。
抗ガン作用のほか、糖尿病の改善効果、骨の形成促進、神経の伸長促進効果などが
確認されています。
化粧品というよりは、食品のほうで研究が進んでいるようです。
セラミド合成の促進作用があるとかないとかって話はありますが、
そう遠くない将来でヒトデセラミドとかでてくるかもね。
ナマコエキスはセラミドが入っているってことで化粧水に
入れたいなーと思っていたんですが、なんか合わないって人が多くて
断念したことがあります。
前職のときにナマコエキスの原料を作ろうと暗躍してたんですが、
上から止められたんよなー
このときはサプリの原料ですけど。
ほとんどが中国に流れてて、向こうでは精力剤的な扱いと聞いています。
ヒトデエキスの粉末もサプリの原料であったんですけど、
当時は見向きもされていなかったです。
結局、そことは取引することはなかったんですが、今もあるのかな?
時代が早すぎたのかもなー
現在使っている三省製薬の海燕エキスにも、規格化していないだけで
グルコシルセラミドは含まれている可能性は高いです。
ヒトデのセラミド類は非常に独特で、もしかしたら高い創傷治癒効果は
それらの影響があるのかもしれませんね。
まあ、一応はサポニンってことになっているとは思いますが。
あと、僅かではありますが、遊離セラミドも取れるとか。
天然ヒト型セラミド、ヒトデ由来ってのが出てくる可能性は
ゼロではないかな・・・?
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