ウンデシレノイルフェニルアラニン
美白効果をブースト!?
商品名はSEPIWHITE MSH QD
セピックの原料で取り扱いは成和化成になります。
表示名はウンデシレノイルフェニルアラニン
α-MSH拮抗阻害作用が非常に高い成分です。
ヒマシ油由来の脂肪酸にアミノ酸であるフェニルアラニンをくっつけた成分。
美白原料と一緒に使うことで、美白効果を高めることができるそうな。
ビタミンC誘導体であるアスコルビルグルコシドを2%に
ウンデシレノイルフェニルアラニン0.2%添加することで、
アスコルビルグルコシド単体のときよりも明度が上がったとのデータがあります。
まあ、明度L0.1がどの程度のものなのかは分かりかねますが、
単体だと0.2ちょいが組み合わせると0.35くらいに明度が上がったと。
他にもアルブチン+ウンデシレノイルフェニルアラニン0.002%で、
メラニン産生抑制率が1.8倍になり、
トラネキサム酸+ウンデシレノイルフェニルアラニン0.005%で
メラニン産生抑制率が3.5倍になったとのこと。
ちょっと気になるのは、アルブチンのデータはブランクを基準にしており、
つまり何もなしの時の抑制率を0%として、数値化しているのに対し、
トラネキサム酸はα-MSHを処理したときの抑制率を0%としているんよな。
ですので、一概に比較できないわけ。
まあ、トラネキサム酸って抗炎症作用によりメラニンの生成を抑えるわけで、
まあ、直接的なメラニン生成抑制は得意ではないんですよ。
α-MSHは何?って話ですが、Melanocyte-stimulating hormoneの略で
メラニン細胞刺激ホルモンのことです。
メラニン合成酵素であるチロシナーゼを活性化させます。
ウンデシレノイルフェニルアラニンはα-MSHの受容体を塞ぐため、
α-MSHが受容体にハマることができないため、チロシナーゼが
活性化しないわけです。
まあ、作用機序が異なれば、相乗効果も高くなるのかな。
α-MSHの阻害率は90%を越えてくるので、メラニン生成の
川上でストップをかけることができるので、メラニン生成阻害効果も高いです。
組み合わせてブーストをかけるってのをウリにしていますが、
正直、単体でも変わらぬ効果が出そうではあるかな。
コスパを気にするのであれば、少量入れて相乗効果を期待する
ってのは非常に有効だと思われます。
部外品でないと美白は謳えませんし、美白の部外品もやりつくしてしまった感が
あるほか、白斑問題があってから、新規の原料開発ってのが及び腰になっているので、
今後は相乗効果を高めるって方向性になっていくのかもね。
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