食べるペンタデシル
先日ご紹介したシー・アクトの原料、ペンタデシル。
これの食品原料にあたるのがペンタデシル含有オーラン油になります。
褐色のペースト状でペンタデシルは20%以上で規格されています。
推奨量は30~60mg(ペンタデシルとして6~12mg)となります。
化粧品で使う量よりだいぶ多いです。
ペンタデシルとは何かってのを簡単に説明すると、
ペンタデカン酸という脂肪酸を軸に構成された脂質で、
奇数飽和脂肪酸というのが特徴になります。
このオイルはオーランオキトリウムという藻から取れるもので、
30万株からスクリーニングして、より多くの奇数飽和脂肪酸を作る
オーランオキトリウムを培養して得られたものです。
ほかにはDHAやEPAなどのω-3系のオイルも含んでいます。
ペンタデシルは小胞体ストレスを緩和する効果があるとされます。
ぶっちゃけ、小胞体ストレスといわれてもピンっと来る人は稀で、
ほとんどの人はよくわからないと思います。
小胞体ストレスとは小胞体にストレスがかかっていることではなくて、
小胞体がちゃんと機能せずに不良タンパクが蓄積してしている状態のこと。
小胞体ストレス下が続くと、最終的には細胞が死にます。
小胞体ストレス下ではタンパク質がうまく合成されていない状態なわけで、
そのタンパク質は酵素だったり、ホルモンだったり、伝達物質だったり
するわけです。
それらが不足すれば、当然何かしらの弊害が起こります。
万病の原因となりうるといっても過言ではないわけ。
逆に言えば、小胞体ストレスを改善できるのであれば、
あらゆる病気の予防になるともいえます。
ペンタデシルは全身に作用するものではありますが、
美容に関してのエビデンスがでており、美容目的で
摂取するのも全然ありではあります。
ランダム化プラセボ対象二重盲検飛行群間比較試験にて、
6週間、ペンタデシル6mg/日摂取した結果、
真皮のコラーゲン密度が顕著に増加しているのが確認されました。
超音波エコー測定で確認しているので、そりゃもう、目で見て
増えてるのがわかります。
それに伴い、肌の弾力も改善されます。
また、保湿効果、バリア機能の改善などの効果もあり、
角質層関連の遺伝子活性が上がるという細かいデータも
いっぱいありますが、この辺はちょっと時間がかかるかな。
実感するには。
あとは疲労回復効果がわかりやすいかな。
全身の機能を正常化させるわけですから、体のダメージ部分の
修復も促されるわけです。
なんか調子悪いなーの、「なんか」を取り除くことになるので、
疲労感の軽減につながります。
まあ、若返るとかそういうのではないんですけど、
微量で全身に大きな変化をもたらす成分ではあります。
普段の食事から摂取するのは難しいので、
サプリで取れるなら取った方がよい成分です。
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