スキンケアでアトピーは予防できる？
株式会社ナチュラルサイエンス、大阪大学、いちかわクリニック、
ミシガン大学、大阪大学免疫学フロンティア研究センター、秋田大学大学院、
名古屋大学大学院、千葉大学真菌医学研究センター、千葉大学医学部附属病院、
千葉大学予防医学センターとの共同研究チームが発表した論文が、
『Allergy』に掲載されました。
なかなかの規模の共同研究ですな・・・
いくらかかったのんだろ・・・
世界的な論文誌とのことですが、あんまり聞いたことないなー
論文の内容は、ざっくりいうと、
1歳でアトピーを発症した乳児は、生後3日目には皮膚に異常が見られる。
つまり、アトピーになるかならないかは生後すぐに分かると。
だからこそ、早めのスキンケアが必要で、早めのスキンケア介入によって、
症状を軽減させれるかも。
食物抗原感作は生後1～6ヶ月にかけて、皮膚のマイクロバイオームの
多様性の減少が関連している。
日本ではどちらかといえば、早期のスキンケア介入は是とされており、
アトピーの予防にも効果があるとの研究報告があります。
一方で、海外ではどちらかといえば非であり、
予防効果はない、それどころか食物アレルギーを助長するとさえ
いわれています。
おそらくですが、それだけ日本のスキンケア商品が優秀なものが
多いってことだと思います。
そりゃ、変な物使ったら良くなるどころか悪化するのは目に見えていますから。
で、何が言いたいのかというと、アトピーの発病する乳児は
その前触れを生後すぐに観測できる場合が多いってことを示したわけ。
じゃあ、早めのケアは有効だ！
ってな仮説を立てたわけ。
まあ、この会社がベビー用のスキンケアが主力商品ですので、
それを使わせたいって意図があるわけですが。
ただ、有効であると断言はしておらず、あくまで可能性があるに
留めていることから、ちょっとふんわりした感じになっています。
ぶっちゃけ、そこが知りたいところなんですけどねー
食物アレルギーはスキンケアと関連があるのではなくて、
皮膚の菌叢の多様性が関連しているってことを示しました。
スキンケアを早めにすると食物アレルギーが起こりやすくなるってな
主張を否定したわけです。
菌叢の多様性が失われるほど、アレルギーが起きやすいというのは、
現代社会はキレイすぎることで、アレルギーが起こりやすくなっている
ってことと関連しており、納得の結果ではあります。
除菌、殺菌をやり過ぎるとよくないってね。
早期にスキンケアをするってのは良いとして、
LPS（リポポリサッカライド）を含んだもの、
菌叢の多様化を促してくれるようなものを
ベビー用商品で作られることが望まれるかなー
まあ、ベビー用でなくてもほとんどのスキンケア商品は
赤ちゃんが使っても大丈夫なように作ってますので、
そういう視点で商品選びするのもありでしょう。
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