香料の小話

香料について、最近思ったこと

①合成香料高配合のシャンプー

「においがよい」ということで非常に高い評価をされている

シャンプーがあったんですよ。

販社も前面に「香り」を押し出しており、こだわり抜いたのでしょう。

 

成分表を見て驚いたのが、香料が1%以上入っていたわけ。

普通は香料って成分表の最後のほうに書かれます。

まあ、本来の機能とは別物であって、たくさん入ってますっ言われても

嬉しいものではないですので。

 

もし、香料が1%を超えるってことになると、通常は精油と組み合わせて

量を抑えるか、香料をばらして表示します。

香料は1種類ではなく、着香剤として使用しているものを

まとめて表示したものになります。

リモネンとかゲラニオールとかの表示を見たことないです?

こんな感じで、香料とせずに、ちゃんと成分を表記することで

1%未満にします。

 

香料と書かれると、それがなんなのかを知るのは製造メーカーのみとなります。

よくわからん、未知の成分が1%も入っていると思うと、

個人的には嫌だなーと思ってしまいます。

 

しかしながら、シャンプーを選ぶ基準に「香り」が最優先となる人が

一定数いるというのは紛れもない事実でして。

いい匂いは精神的には良い効果を示します。

癒される、気分が上がるなどなど、主観ではありますが、

だからこそ強い訴求効果となります。

 

一方で化学物質過敏症というものがありまして、

その原因の1つが合成香料であるといわれます。

不快感を覚えたり、頭痛、吐き気などの症状がでることがあります。

においのキツイ柔軟剤が一時流行って、この問題が表面化しました。

主に、使っている本人ではなくて、その周りの人に症状がでるので、

まるでタバコの副流煙と変わらんよな。

 

私自身も洗剤なのか柔軟剤なのかわからんけど、

そのにおいを感じると気持ち悪くなります。

もしかしたら化学物質過敏症なのかね?

 

においを感じるってことは、それは確実に体内に入っています。

毎日、毎日、同じものが体に入ってきていたら、

それがアレルゲンとなる可能性もあります。

 

何が言いたいのかというと、香料高配合って良くないよって話。

あなたは良くても、香害をまき散らしているかもしれないってのを

考慮してもらえれば幸いです。

 

②光毒性のある精油、なぜ使う?

精油の一部に光毒性があるってのは、割りと常識です。

ベルガモット、レモン、グレープフルーツなどの精油には

フロクマリン類が含まれており、これが紫外線に当たると

シミなどの原因となります。

 

開発に携わる人は絶対知っていることだと思うのですが、

なぜか使用している製品って結構よく見ます。

マジでなんで?と思っているんですが、

そんな処方を組んだとして、開発の責任者はなぜ承認しちゃうんだ?

売る方も知ってて然るべきかと。

結局、困るのは消費者で、良かれと思って使ってたものが

シミを助長していたなんて救われないです。

 

まあ、言い分は「濃度が低いから大丈夫」ってことなんだろうけどね。

ベルガモットの精油は0.4%から光毒性が出るといわれています。

それ以下であれば大丈夫・・・って理屈なんだろうけど、

僅かでも入っていれば、反応自体は起こっているわけです。

目に見えないレベルかもしれませんが、光毒性が肌で起こっている

ことは間違いないわけで。

 

香りを優先するってのは、消費者のことを考えていないのかな?

と思ってしまいます。

 

③合成香料は石油由来のものがほとんど

合成香料って何から作られているのか?

まあ、知っているとは思いますが、石油由来です。

精油は非常に高価です。

香料にコストをかけたくないから、合成香料を使うわけで、

コストを抑えるには石油由来にならざる負えません。

また、多様なニーズに応えるためにも石油由来は都合がよいんです。

 

とある香料のメーカーの営業の人がいっていたのですが、

作れない香りはないので、オーダー通りの香料を作れるそうな。

 

昨今ではあまり使われない、合成着色料も石油由来です。

タール色素というくらいですから。

合成着色料には発がん性があるとのことで、避けられるようになった

わけですが、ぶっちゃけ合成香料も同じなんよなー

 

全部が全部ってわけではないのですが、合成香料の中には

発がん性があるもの、アレルゲンとなるものがあります。

内分泌かく乱物質の疑いのあるものもあります。

 

で、香料と一括りになっているので、それらが入っていても

わからないわけです。

 

もちろん、入っていないかもしれないですが、

それを知るのは香料のメーカーのみ。

直ちに悪影響がでるわけではないですが、

毎日使うことで蓄積していくわけで、知らず知らずに

あなたの体を害しているかもしれないわけです。

 

まあ、合成香料使うなら、精油使ったほうがよいよね?って話。

 

 

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