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イソ●ンの実験やってみた

ヨウ素溶液の実験を実際にやってみた

ヨウ素溶液の実験の話をしたら、お客様から

「ビタミンC誘導体も反応するよ」とのご指摘をいただきました。

実際にイソ●ンで試したことがあるそうで、大変興味深い話です。

 

ビタミンC誘導体は色々な種類があるので、すべてがすべてって

わけではないとは思いますが、考えられるのは

 

ビタミンC(アスコルビン酸)の水酸基部分の水素(赤い部分)が

外れやすくなっており、この水素がヨウ素と結合することで

ヨウ化水素となるため、無色となります。

 

アスコルビルグルコシドというビタミンC誘導体は下図のようになります。

ビタミンCが酸化する部分に予めグルコースをくっつけたものになります。

見ての通り、片方は水酸基のままなので、こちらがヨウ素と反応することに

なるのだと思われます。

ちなみに、人体にはこの糖をはずす酵素を持ち合わせていないので、

ビタミンCを誘導することはないのですが、ビタミンCの半分の抗酸化力は

残しているということですね。

本来、ビタミンとは補酵素で、ビタミンCがコラーゲン合成酵素の補酵素になります。

酸化した形ではその仕事をこなせませんし、糖が装飾されている状態でも

同じことなので、意味があるのかどうかは分かりかねるかな。

 

両方の水酸基を装飾していれば、ヨウ素と反応しないでしょうし、

油溶性のビタミンC誘導体も反応しないと思われます。

 

APPS(パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na)はこんな感じですので、

おそらくは反応しないんじゃないかな?

 

 

それはさておき、実際に手持ちの抗酸化作用があるといわれている

原料でイソ●ン実験をやってみました。

 

ちょっと時間を置いて写真を撮ったので、色が薄くなってしまいました。

まあ、この実験の問題点として、色ついてる原料だと分かりにくいってのが

あることがわかりました。

透明になってくれないんよなー

 

AgeCap(メトキシヒドロキシフェニルイソピルニトロン)は体内で酸化還元を

繰り返すことで半永久的に抗酸化作用を有するという原料。

まあ、廃盤になってるんですが。

これはビタミンCと同じくらい反応性が高かったです。

ビタミンCと同等の反応速度はこれだけでした。

 

オリザノールは油溶性のため、全く反応しません。

そりゃ、溶けないからね。

 

ナチュセラローションも抗酸化作用の高い成分盛りだくさんなので、

反応するかなーと思ったのですが、ちょっと薄くなる程度でした。

 

ビニトロックスはナチュセラプラセンタで使用している原料で、

りんごとブドウのポリフェノールを90%含んでいます。

まあ、これも廃盤になったんですが。

ちょっと色が出過ぎて、反応したのかどうかさっぱりわからん。

ORAC値は結構高かったはずだから、抗酸化作用はあるはずなんですけどね。

 

サクラ花エキスも色の濃い原料で、よくわからん。

たぶん反応しているとは思うんですけどね。

 

マキベリーエキスは果物では抗酸化力は世界一といわれています。

これも紫色になってしまうので、判断しかねるかなー

 

UNIFINEは発酵イソフラボンで抗酸化作用が確認されている原料なんですが、

これも原料色が強いため、よくわからん。

 

金コロイドは半永久的に抗酸化作用を示すといわれているものなわけですが、

最初はまったく色の変化が見られなかったのですが、時間の経過とともに、

金コロイドの色になっていきました。

白金とかフラーレンも同じような反応になるんでないかな。

 

アゼクレア(アゼロイルジグリシンK)はほぼ反応なかったです。

 

紫茶エキスはナチュセラソープに配合しているもので、

高い抗酸化作用が確認されています。

原料色がでてきていますが、反応はしていると思われます。

 

ヨクイニンエキス、バイオベネフィティ、アクアタイド、豆乳発酵液は

抗酸化作用があるといわれていますが、そこには特にフォーカスしていない原料たち。

正直、思った以上に透明になってビックリ。

ただ、反応速度はゆっくりでした。

 

だから何?って感じですが、この反応が効果を保証するものではないですし、

反応がないからといって効果がないってわけでもないということが

分かってもらえたらいいなーと。

 

 

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