光毒性があるの知らないのかな?
ベルガモットの精油にはフロクマリン類が含まれており、
紫外線と反応することで光毒性を示します。
0.4%から顕著に反応が見られ、精油の中ではトップクラスに
光毒性を示します。
ベルガモットは香水のトップに使用され、
上品な香りでとても人気があります。
また、リラックス効果もあるといわれ、精神的にも
プラスに作用することが期待されます。
また、オーガニック製品の台頭で、合成香料を避ける傾向にあり、
精油を使うってのはわかります。
しかしながら、加工先はベルガモットの精油に光毒性があることは
知っているはずで、なぜ使うのか?ってのを考察してみました。
①販社の強い意向
加工先からするとクライアントに当たるところが、
どうしてもベルガモットを使いたいと主張した場合、
当然配合されるわけです。
●●の香水のにおいにしてほしいってな感じで
依頼しているかもしれません。
販社が光毒性というものを理解していれば、
フロクマリン類を除いたものを使用するかもしれませんが、
その場合はその記載があるはずです。
しかしながら、そのような記載を見たことはないです。
まあ、フロクマリンフリーにしたベルガモットの精油は
価格が2、3倍しますからね。
ただでさえ高価な精油ですし・・・
②夜使う前提で作られている
光毒性は当然、紫外線を浴びることで起こるので、
日中に使わなければ全然問題ないわけです。
その場合は、日中の使用を控えるような注意書きがあります。
③加工先の処方実績
過去にベルガモットの精油を使った処方を組んだことがあるところは、
処方実績として残ります。
当然、在庫として残っているので、精油を使いたいといわれたら、
候補として挙がってくるようになります。
また、新人で入ってきたら、まず先輩方の処方を参考にするわけです。
入ったばかりでは、光毒性について知らない可能性が高く、
配合してしまうということが考えられます。
それが脈略と受け継がれているのかもしれません。
まあ、業界内では常識ではありますが、一般的には光毒性という
言葉すら知らないっってのが普通なのかもしれません。
かつてはミネラルオイルの純度が低く、不純物に光毒性があり
問題になったことがあります。
その名残で、ミネラルオイルはダメだって風潮だけが残っていますが
光毒性ってのはぬけていますからね。
今のところ、大きな問題にはなっていませんので、
気にする人もあまりいないのかもしれませんね。
もちろん、避けるに越したことはないですが。
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