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話題の国内未承認の美白クリーム

インド製の美白クリーム

先日、国内未認証のクリームを所持していたとして、

30歳の女性が捕まりました。

無許可で医薬品を販売していたとしてパクられることは

よくあるのですが、未認証の医薬品を所持していて捕まる

ってのは珍しいです。

 

まあ、個人的に購入して使う分には問題はない(捕まらない)とは

思いますが、これを販売していたってのが問題だったんでしょうね。

しかも結構な健康被害がでていたので。

 

さて、このクリームはインド製の美白クリームで、

SNSでは話題になっていたそうな。

ハイドロキノン4%、トレチノイン0.025%、モメタゾン0.1%配合されているとのこと。

ハイドロキノンは漂白作用がありますが、高い刺激性と白斑を起こすことがあり

取扱いには注意が必要な成分。

 

トレチノインはレチノールが実際に作用する最終形態。

レチノールはトレチノイン誘導体ともいえます。

その効果がレチノールの100倍といわれており、

レチノール2.5%に相当するわけですね。

刺激性もレチノールよりも何倍も高く、酸化もしやすいです。

入っていたら医薬品扱いになります。

 

モメダゾンはステロイドの一種。

こちらも医薬品成分。

 

この女性が販売した71人中14人が肌トラブルを起こしていたとのことですが、

そりゃそうだろうねって内容の成分。

トップクラスの刺激性のある2つの成分を高配合しているわけで、

ステロイドをもってしても炎症を抑えることはできなかったと。

 

まあ、残りの問題なかったって人も、単にステロイドによって

刺激を誤魔化されているだけなんですけどね。

使い続けたら、そのダメージは蓄積していくほか、

ステロイド依存症になる可能性もあり、大丈夫だったって

ヒトのほうが危ないです。

重篤な症状になる可能性をはらんでいます。

 

インドの化粧品事情ってのは全く分からんけど、

日本では絶対にできない処方が普通に売られているのなー

ちょっとびっくり。

 

薬には飲み合わせってのがあって、強い薬を何種類も

飲むのはダメなことだって、なんとなく感覚的に分かると思います。

だから複数のお医者さんにかかる場合は、薬の履歴をちゃんとしないと

いけません。

 

今回のこのクリームは強い薬を3種類同時に使っているのと

変わらんってことです。

そりゃ、トラブル起こるで。

 

 

非常に珍しい罪状で捕まっていますが、仮に国内で認証されていても、

無許可販売でどっちにしろパクられることになるんですけどね。

 

それにしても、よく見つけて来れるよなー

そのリサーチ力には脱帽ではあります。

この事件がなければ、一生知ることのなかった商品ですからね。

ただ、それがどんなものか、どんな結果を招くかも調べて欲しかったかな・・・

 

流石にもう売ってはいないと思いますが、ご注意くださいな。

 

 

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