韓国コスメに高確率で配合されている成分
アデノシンはアデニンとリボースから成るヌクレオシドです。
核酸(DNA、RNA)を構成する成分の1つ。
それぞれ4つのヌクレオチドで構成されており、
また、「エネルギーの通貨」と呼ばれるATPやADPを構成する成分でもあります。
ATPはアデノシン三リン酸、ADPはアデノシン二リン酸の略称です。
理由は定かではないのですが、韓国コスメのほとんどに配合されています。
ツボクサエキスと同じくらいよく見かけます。
向こうでは抗シワ効果があるといわれているそうです。
国内では資生堂が育毛成分として医薬部外品成分として登録されています。
FGF-7の遺伝子が活性化されることが確認されており、
薄毛部分での太い毛が増えたとの臨床データがあります。
資生堂が押さえているからなのか、あんまり国内ではアデノシンを
使用しているところはないです。
本家の資生堂も劇推しってわけでもないです。
アデノシンの原料は
ADENOSILANE(水、プロパンジオール、アデノシン、シラントリオール)
Capauxein G2(水、グリセリン、加水分解トウモロコシタンパク、アデノシン
リン酸アスコルビルMg、カルニチン、安息香酸Na)
NLT AdenoSphere 2.0(水、BG、レシチン、アデノシン)
の3種類が確認できます。
一番下のやつが韓国の原料となりますので、主にこれが使われていると思われます。
アデノシンの効果については個人的には懐疑的。
育毛効果でのエビデンスは存在していますが、
他の効果でのエビデンスは見当たりません。
韓国ではエビデンスがあるのかもしれませんが、
ツボクサと同じ感じなのかなーと思っています。
エネルギーの素となって効果を発揮する?
それなら直接的にATPもしくはADPを使ったほうがよいのでは??
UNIPERTAN(水、BG、アセチルチロシン、加水分解野菜タンパク、アデノシン三リン酸)
Uniprosyn® PS-18(加水分解カラスムギタンパク、ナイアシンアミド、アデノシン三リン酸、BG)
Unirepair® T-43(アセチルチロシン、プロリン、加水分解野菜タンパク、アデノシン三リン酸、BG)
すべてGivaudan S.A.の原料になります。
まあ、使うことはないですが、ATPを配合した原料となります。
これに何の意味があるのかはわかりかねますが・・・
あとはアデノシンリン酸2Naがあり、美白効果を謳っています。
ATPの産生を高めるとのことですが、正直有意差があるとは言い難いかな。
美白効果もちょっと微妙です。
一応、ターンオーバーを促すことでメラニンの排出を促す効果がありますが、
有意差はギリあるって感じです。
とはいえ、アデノシンを使うよりかはずっと良いと思います。
なんか国内でもツボクサエキスを使うとこ増えてきていますが、
アデノシンも同じような流れになるのかねえ。
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