試作してみた
理想の日焼け止めとは?
個人的な意見ですが、それを追究してみました。
普段使いするのに、ウォータープルーフ処方でないほうがよいってのは
前提としてあります。
メイクもしていないのにクレンジングをするのはお肌に負担を
かけるだけですからね。
また、必要以上に高い数値は必要ないと思っています。
SPF15あれば90%の紫外線をカットしてくれます。
20以上の差はほとんどなく、1、2%の違いしかないんです。
PAも++で十分ではあります。
ですので、ベースはナチュセラプロテクトになっています。
酸化セシウム
第三の紫外線散乱剤といわれており、
酸化亜鉛、酸化チタンにかわるものとして注目を集めました。
ブルーライトも遮断するとして、そこを差別化の1つとしています。
でてきた時期がちょっと悪くてねー
セシウムってウランの核分裂の際に生じる物質で、
放射線を含んでいるってことで、連日テレビでその名が
出てきていたわけです。
もちろん、酸化セシウムには放射性は皆無ですし、
安全性も確認されているわけなんですが、イメージが悪くてね・・・
ただ、ハンドリングは酸化チタンよりもよくて、
加工しやすいってのと、白浮きしにくい、収斂作用もないので
使用感がよくなります。
理論値でSPF30、PA+++になるように配合していますが、
従来品よりも軽い使用感となっています。
サクラン(スイセンジノリ多糖体)
物理的な膜を作ることで、外部からの刺激を防ぐために配合しました。
花粉やpm2.5などの刺激物の接触を物理的に防ぎます。
また、化粧下地として使えば、メイクと肌の接触を防ぐことで
肌への負担を減らします。
さらに汗による塩分で粘性が強化されるため、汗による化粧くずれを防ぐほか、
ぬるま湯でも簡単に落とせます。
URBALYS(001198)(チョウセンゴミシ果実エキス)
アンチポリューション効果があり、サクランが物理的バリアであるのに対し、
こちらは生化学的バリアを張るといった感じです。
角質層のバリア機能を高めつつ、酸化耐性を高めるなどの
体内での防衛機能全般を底上げします。
紫外線も100%防ぐことは不可能で、数%は打ち漏らしがあります。
それによるダメージを可能な限り抑える効果もあります。
デトキシホワイト(コショウソウ根エキス)
メラニン合成を阻害する効果と共に、老化タンパクであるリポフスチンを
分解する効果があり、肌のくすみを改善する効果があります。
使い続けることで、肌そのものに透明感が戻ってきます。
マキベリーエキス
高い抗酸化作用があるほか、ケラチノサイトが誤ってメラニンを取り込むのを防ぎます。
消えないシミはケラチノサイトがメラニンを取り込んでしまうことで起こります。
シミを根本的に防ぐ効果があるといえます。
UNIFINE(発酵イソフラボン)
抗糖化作用があります。
オリザノール
酸化防止剤です。
アビシン
抗炎症作用があります。
紫外線吸収剤を使わず紫外線散乱剤だけある程度数値を出そうと思うと、
使用感を犠牲にせざる負えないんですよね。
その点、酸化セシウムは使用感を犠牲にすることなく、ある程度の数値をだせます。
酸化セシウムが最適解であると個人的には思っています。
物理的な膜を作るうえで、スイセンジノリ多糖体以上の物はないと
断言してもよいと個人的には思っています。
化粧下地には絶対入れた方がよいといえる性質なんですが、
入れると結構べたつく使用感になるので、扱いがちょっと難しい。
スイセンジノリ多糖体を使った日焼け止めは数は少ないのですが、
存在しており、全部試したのですが、使用感に難ありだったんですよ。
今回はその辺を上手に作ってもらっています。
おそらく酸化セシウムを使うことで、その辺の調整が
楽にできたのではないかと思われます。
アンチポリューション効果は欠かせないと思っているのですが、
自身の耐性を高める効果で、チョウセンゴミシ果実エキスが
一番優れていたので採用してみました。
マキベリーエキスと合わせて、結構な量入れたので
ピンク色になるかなーと期待したのですが、残念ながら真っ白です。
基本的には光を反射しちゃうので、当然ではあるのですが。
それ以外は思った通りのものができたかな。
あとは色物や粉ものとの相性を調べてって感じで
微調整していく感じになります。
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