セラミドは水に溶けない
化粧水にセラミドはほとんど配合できないってのは
だいぶ浸透してきたのですが、ジェルも同じだからね?
赤いやつがあるせいで、ジェルにセラミドを配合できると
思ってしまう人もいるのかね・・・
赤い化粧品の代名詞ともいえる、あのジェルはおそらくですが
ヒト型セラミド(NP、AP)が0.06%配合されています。
これって、あり得ないくらい高濃度なわけですが、
これが可能なのは富士フィルムの高い技術があってのことで、
普通は無理です。
もちろん、同じ機材、方法を使えば可能ではあるのですが、
特許を取っているのでマネすることはできません。
以前DHCと揉めてましたが、普通は揉めたくはないので
やってくれる加工先はないです。
水溶化した原料があるので、それを使えばよいのですが、
昨今は日本精化のPhytopresome™ Cera-Ⅴが大人気でして、
ホント採用率がうなぎ上りになっています。
下手したらSK-INFLUX V MBを抜いちゃうんじゃないかってな勢いです。
SK-INFLUX V MBはセラミドを水溶化したセラミドプレミックスで
セラミドEOP、セラミドNP、セラミドAPの3種類(厳密には4種類)含んでいます。
ハンドリングの良さから、とりあえずセラミド入れようってとこは、
これが採用されるケースが多かったんですが・・・
Phytopresome™ Cera-ⅤはセラミドEOP、セラミドNG、セラミドNP、セラミドAP、
セラミドAGと5種類のセラミドを含んでいます。
セラミドの種類は多いほうがよいってのが広まってきた結果なのか、
これが採用されるケースが増えているってわけ。
ただ、これ粉末原料なんよ。
リポソーム化のために水添レシチンががっつり入っているんだけど、
まあ、水に溶けないわけよ。
推奨量は0.2%(セラミドとして0.04%)なんだけど、
この量を水に溶かすのはまあ無理。
ある程度オイルを入れて、乳化すればいけなくはないけど、
それでも0.01%くらいが限界です。
まして透明なままってのは不可能になります。
まあ、セラミドの可溶化も特許が取れれているので
普通の加工先ではできないことです。
5種類配合しているっていいたいのであれば、SKINMIMICS使えば
いいじゃんと思わなくもないのですが、こいつはこいつで問題がありまして。
急激に増えた需要に供給が追い付かず、販売先と量に制限をかけたんですわ。
新規で使うことができないってなわけ。
値上げも結構えぐかったですしね。
そのため、Phytopresome™ Cera-Ⅴが急激に伸びているんでしょうな。
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