老化細胞の活性を抑える効果を発見
ローヤルゼリーはミツバチが作る成分で、
非常に多様な成分を含んだ完全食といわれています。
健康食品を代表する成分です。
ローヤルゼリーから老化細胞の活性を抑える効果が見つかったとの
発表が山田養蜂場からありました。
老化した細胞にローヤルゼリーを添加すると、老化した細胞から
放出されるSASP因子の量が抑制されたとのこと。
老化細胞はSA β-ガラクトシダーゼ, p16などのタンパク質の発現が増加し、
SASP因子(IL-6, CXCL1, SERPINE1など)の遺伝子発現が活性化するといわれています。
本来は老化細胞はアポトーシスするか、免疫細胞に食べられるかして
処理されるのですが、年齢を重ねると老化細胞が処理されなくなっていきます。
居座り続ける老化細胞は、自身を処理すべき対象であるとする
メッセージを発信し続けます。
それがSASP因子となります。SASP因子は炎症誘発因子でもあるので、
これを受けて周りの細胞も老化細胞となっていき、まさに老化が感染
しているような状態となります。
そのことから、近年では老化細胞はゾンビ細胞なんて呼ばれ方もされます。
つまり、ローヤルゼリーによって老化細胞の感染を抑制する
効果があるといえるわけです。
ただし、どの程度抑制するのかはデータがでていないので、
なんとも・・・
また、SASP因子はあくまで処理を依頼するメッセンジャーなので、
老化細胞が処理される機会が失われるとも言えます。
まあ、どっちにしろ処理されないのであれば、悪さをしないほうが
望ましいことではあるのですが。
この手の原料に求められるのは、老化細胞を減らす効果なんですよね。
老化細胞だけをアポトーシスさせれるものがあれば、理想です。
残念ながらローヤルゼリーにはその効果はないです。
あくまで老化細胞の感染を抑制することで、老化を遅らせるという効果。
ローヤルゼリーの原産国は9割以上を中国が占めています。
中国の人件費の高騰、昨今の物価高、円安などの影響で
ローヤルゼリーの価格が跳ね上がっています。
10年前と比べたら4、5倍になっています。
(今ではもっとひどいことになっているかも)
そのため、サプリでローヤルゼリーを販売していくのは
非常にしんどい状態。
おそらくそんな背景があるからこそ、昨今の山田養蜂場は
化粧品に力を入れています。
ローヤルゼリーの化粧品としての有用性を示す試験をたくさん
行っており、実際に有用な効果が確認されています。
ただ、具体的なデータは公開しておらず、「効果あり」と
いっているだけなんですよねー
まあ、データを公開できないってのは自信がないってことなんでしょうけど。
劇的な数値の変化があれば、これ見よがしに公開すると思いますし。
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