そんなことあるの?
みんな大好きワセリンですが、合わないって人がいるそうな。
ミネラルオイルはダメでワセリンがOKって、どっちも鉱物油なのに
この扱いの差は何なんでしょうね?
ワセリンは融点が高く、常温では固形となります。
分子量も高く、肌に浸透することなく、被膜を形成して
肌を保護します。
浸透しないので刺激性もなく、安全性が高いとされています。
しかしながら、そんなワセリンが合わないってどういうこと?
と思ったのでちょっと調べてみました。
①純度が低い
かつてミネラルオイルも油焼けするといわれていましたが、
それはミネラルオイルに含まれる不純物が原因だったって話があります。
同様にワセリンの純度が低いものは不純物が含まれており、
それが悪さをするんじゃないか?と考えられています。
多環芳香族化合物、樹脂状化合物、揮発性有機化合物が若干含まれているといわれます。
多環芳香族化合物はもともと石油に含まれおり、毒性が高く、発がん性も高いとされます。
樹脂状化合物はプラスチック的なものです。
揮発性有機化合物は排気ガスに含まれているようなものになります。
あー、うん、極微量とはいえ、ちょっとヤダな。
また、この不純物は光酸化を促すとされ、ワセリンが過酸化物となり、
刺激性のあるケトン化合物を形成することが分かっています。
塗布して刺激を感じる場合は、すでにワセリンが酸化している可能性が高いです。
②酸化
精製の度合いが高く、不純物が含まれていないワセリンも酸化はします。
ミネラルオイルはほぼほぼ酸化しないのですが、ワセリンは純度100%でも
酸化が進行します。
もちろん、不純物が混ざっているワセリンに比べれば、圧倒的に酸化しにくいのですが。
ですので、酸化防止剤が含まれていない100%ワセリンって場合は
製造から時間が経てば経つほど、過酸化物が含まれることになります。
高純度のはずなのに、刺激を感じるって場合はちょっと古いのかもね。
③熱がこもる
人は汗をかくことで、熱を外へ逃がしているわけですが、
ワセリンによって蓋をされている状態では、汗が蒸発しません。
そのため、体を冷やすことができず、熱がこもった結果、
赤みがでたり痒みを感じたりすることがあるそうです。
夏場の使用は注意が必要かもしれませんね。
また、汗が滞った結果、菌が増殖して、その産生物によって
炎症を引き起こすことが考えられます。
④水分が足らない
ワセリンは浸透しないのが利点であるわけですが、
ワセリンだけ使用している場合は、水分を補うことができず、
水分不足による乾燥が起こるそうな。
基本的に蓋をするだけなので、肌に成分を補うことはできません。
24時間365日ずーとワセリンを載せておくことはできません。
塗っていない間は、肌から水分が蒸発します。
特に乾燥肌の人は。
ワセリンを使う人の多くは、何使っても荒れるから、
とりあえずワセリンで保護しようとするので、
ワセリンだけの使用になりがちです。
その結果として、乾燥肌が進行してしまうというケースも多いんだとか。
⑤皮脂の過剰
皮脂がしっかり出ている人にはワセリンがそもそも合わないそうな。
ワセリンで蓋をすることで皮脂が留まり、その皮脂が酸化することで
炎症などを誘発することになる場合があるとのこと。
結論としては、適切なものを適切に使えば問題はないって話ですね。
ワセリン万能説がありますが、そこまで使い勝手のよいものでは
ないのかもしれません。
これらの問題をいっぺんに解決できるものがあるんですが、
それはサクラン(スイセンジノリ多糖体)を使用すること。
サクランは非常に分子量が高く肌に浸透することはありません。
ワセリン同様に被膜を形成して肌を守ります。
伸びもよいですし、べたつくこともないです。
スイセンジノリは水がきれいな場所でしか生息できないので
不純物の心配もないです。
酸化よる劣化もないです。
水溶性なので汗などは吸収するので熱がこもるってこともないですし、
水分が不足するなんてこともないです。
もちろん、どんな肌状態でも使用可能です。
アトピー、脂性肌、乾燥肌、インナードライ、どれでも有効です。
なんらな赤ちゃんに使用することもできます。
欠点を挙げるなら、ワセリンより高いってことくらいです。
ワセリン使うくらいならサクランのほうだ断然おススメ。
もっと認知度が上がればよいのですが・・・
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