ピーリング効果のないピーリング剤

それにいったい何の意味がある?

ピーリングとは皮を剥ぐって言葉が語源であるように、

古い角質を取り除く行為を意味します。

本来は古くなった角質は自然と剥がれ落ちるのですが、

加齢によってうまく剥がれ落ちないことが起こります。

 

まあ、代謝が遅くなっていることと関係するわけなのですが、

古い角質は肌のざらつきやキメの乱れなどを引き起こすほか、

美容成分の浸透を邪魔します。

 

ですので、ピーリングすること自体は悪いことではなく、

むしろ良い効果をもたらします。

ただ、物理的にしろ化学的にしろ、肌へのダメージがありますので、

頻繁に行うことは避けるべきです。

 

肌へのダメージは限りなくゼロに近く、それでも肌がツルツルになる・・・

そんなものがあれば理想ではあります。

で、実際にないわけではないんです。

 

ジアルキル型四級アンモニウム塩とモノアルキル型の陽イオン界面活性剤を

組み合わせることで、肌の触感をツルツル、すべすべにすることができます。

まあ、どっちも陽イオン界面活性剤で、種類の異なるものを2つ使用することで

起こる現象だと思っていただければ、だいたい合ってます。

 

肌はマイナスの電荷を帯びており、プラスの電荷をもつこれらは

電気的に結びつきます。

その結果、陽イオン界面活性剤による膜が形成されます。

コンディショナーによく使われるもので、帯電防止剤として

使われますが、原理は一緒です。

髪の指通りがよくなるように、肌の感触が著しく改善されます。

 

 

ぶっちゃけ、多くのピーシング剤に用いられており、

ピーリング効果を実感しやすくさせています。

まあ、錯覚ですけどね。

 

普通は、ピーリング効果のあるものと併用することになるのですが、

ピーリング効果のあるものが含まれておらず、誤魔化しの部分である

陽イオン界面活性剤を入れてピーリング剤を名乗っている不届きものがおりまして。

 

肌にダメージは一切なく、肌がツルツルになる

という条件は満たします。

問題があるとすれば、ピーリング効果がないってこと。

古い角質が残ったままなんです。

 

それって、意味あるんでしょうか?

それでいいって人はいないと思います。

なんせ、感触だけよくなって、見た目も肌状態も変わってないわけですから。

 

百歩譲って、肌がすべすべになるジェルですって売っているのであれば

まだよいのですが、ピーリング剤を謳っているのは罪深い。

 

なんせ、剥がしたい古い角質を固定させるわけですから、

望んだこととは逆のことしているわけよ。

膜を張ってコーティングするわけですから。

 

感触だけはよくなっていくので、実際に何が行われているのか

気づくことは難しいと思います。

異変を感じた時には、大事になっている可能性が非常に高いです。

 

全く同じことがシリコーン油でも可能です。

 

ピーリング剤を使うなら、どちらも使用していないもののほうが

おススメかなー

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