グリチルレチン酸ステアリル入りのリップクリーム

あんまりおススメはできない

なんかグリチルレチン酸ステアリルが入っているリップクリーム最高!

っていっている人がいまして。

まあ、個人が何使おうが自由ではありますが、個人的には

あんまりおススメできない類の商品だなーと思ったわけです。

 

リップクリームは基本的に、口に入るものと考えたほうがよいです。

飲み食いした際には一緒に入ってしまいますし、寝ているときに

無意識で唇をなめていることもないとはいえないので。

 

グリチルレチン酸ステアリルはいわずと知れた抗炎症剤。

ステロイド様作用があり、炎症を抑えます。

作用としてはステロイドに比べ、だいぶ穏やかであるほか、

使用上限が設けられており、範囲内であれば安全性が担保されています。

副作用等はないとされています。

 

ただし、使用上限内であればって話。

上限を超えたらその限りではありません。

使用上限を超えることは1つの商品で超えることはないです。

超えてたら回収案件です。

 

ただ、アイテムを重ねれば上限を超えることがあります。

例えば白斑問題を引き起こしたロドデノールはラインのすべてに

含まれており、重ねれば重ねるほど症状が悪化しました。

同様にグリチルレチン酸ステアリルで部外品にしているラインは

簡単に上限を超えます。

 

さらにグリチルレチン酸ステアリルには副作用として、

偽アルドステロン症を引き起こすといわれています。

さっき、副作用はないっていったやんって思われると思いますが、

この症状が起こるのは経口投与の時の話。

 

偽アルドステロン症は腎局所でのコルチゾール不活性化が阻害され、

そこで過剰となったコルチゾールが腎局所でミネラルコルチコイド作用を

呈する病態を示します。

コルチゾールは副腎皮質から分泌されるホルモンで、いわゆるステロイドと

呼ばれるものです。

結果として高血圧、低K血症を引き起こします。

原発性アルドステロン症と同様の症状を示すが、アルドステロンの上昇は見られない

ことから偽アルドステロン症と呼ばれます。

アルドステロンは副腎で作られるホルモン。

水分や塩分の調整を行います。

 

リップクリームは体の中に入る可能性がある。

グリチルレチン酸ステアリルは経口投与での副作用がある。

だから、リップクリームにグリチルレチン酸ステアリルが

含まれているのはおススメできないってわけ。

 

グリチルレチン酸ステアリルは甘草から抽出される成分です。

甘草は漢方でも使われています。

甘草エキスのサプリも存在はしますが、上記の件があるので

あんまりおススメはできません。

 

また、リップクリームにはあんまり変なもんを使っているものは

避けた方がよいです。

ミネラルオイルとか合成香料とかはあんまり体の中に入れたくはないです。

基本的には問題はないでしょうが、嫌だなってのが個人的な感想です。

 

 

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