レモンに限ったことではないとは思いますが
ポッカ調べで、レモン果汁を摂取するとオキシトシンの分泌が増えて
心理状態に影響を及ぼすとかか。
オキシトシンは幸せホルモンだとか、愛情ホルモンだとか呼ばれるもので、
文字通り幸せを感じている時に多く分泌されている神経伝達物質。
視床下部で9個のアミノ酸から合成され、鎮痛や不安の軽減、共感や他者への信頼感、
摂食欲求の抑制など多岐に関わるといわれています。
オキシトシンの分泌が多いことは、生活の質を上げることに
大きく寄与すると考えられます。
研究方法は
①26~54歳の健康な男女25名を対象に、レモン果汁30mlを摂取してもらいました。
②摂取前と摂取から5、20、60分後に唾液採取し、唾液中オキシトシン濃度の変化を調べました。
③摂取前と摂取から55分後に2種類の質問紙(※)を用い、心理状態の変化を調べました。
ポッカといえばレモン果汁ってことでレモン果汁が採用されていると
思われますが、この結果がレモン果汁特有なものなのか、
酸味全般なのか、食べるという行為によるものなのかはわかりかねます。
ただ、レモン果汁を摂取すると唾液中のオキシトシン濃度が上がるという結果
になったのは事実で。
オキシトシンの濃度はおそらくpg(ピコグラム)/mLくらい。
非常に微量ではありますが、その影響は大きいものとなります。
結果としては、5分後にオキシトシン量が30%増し、
そこがピークで、60分後では初期の20%高い位置に推移しました。
持続性は結構高いといえます。
心理状態の変化については、
不安、倦怠、敵意などのスコアが有意に減少しました。
また、対人信頼感が僅かに向上し、対人不信感は有意差は
なかったとのこと。
とある実験でオキシトシンを吸引させた群と、
そうでない群で投資の話をしたら、オキシトシンを
吸引した群で明らかに投資の話に乗った人が増えた・・・
みたいな実験があったわけですが、何かしらの商談前に
レモン果汁を飲ませれば、もしかしたら商談がスムーズに
進むかも・・・しれませんね。
まあ、食事をしながらの商談は成約率が高くなるといわれているので、
レモン果汁特有ってわけではないとは思いますが、数値として出しているのが
非常に面白いと思います。
オキシトシン濃度を20%上げれば、ネガティブな感情が減るのは
間違いないですし、オキシトシンには高い抗ストレス作用があります。
寝起きに一杯、レモン果汁を飲むことで、一日のスタートを
良い形で切れるようになるかもしれませんね。