新しい言葉、作ってくるなー
とあるシャンプーにボタニカルセラミド配合!!
みたいなことが書いてあったのですよ。
結論から言えば、植物セラミドのことだったわけですが。
ユズセラミドとモモセラミド、パインセラミドを配合しているのだとか。
ボタニカル(botanical)は英語で「植物由来の」ってな意味なので、
正しい使い方ではあるのかな。
天然セラミドとかいうよりは全然よいよな。
ユズセラミドはユズセラミドBという一丸ファルコスの原料で、
表示名称はBG、水、ユズ果実エキス
ヒアルロン酸産生促進効果、コラーゲン産生促進効果はあり、
抗シワ作用のデータがあります。
キューティクルが整う効果があるといわれているのですが、
10%と高濃度で使用する必要があり、ちょっと現実的ではないかな。
モモセラミドはオカヤスのピーチセラミドになるのかな?
表示名称はフィトステリルグルコシド、グルコシルセラミド
セラミド合成を促す効果があります。
山梨産、長野産の桃を使用しているとのこと。
パインセラミドは丸善製薬のパインセラCだと思われます。
表示名称はパイナップル果実エキス、ペンチレングリコール
セラミド産生を促す効果が確認されています。
ぶっちゃけ、経口投与のほうのデータのほうが豊富。
植物セラミドといえば、コメ、こんにゃくが有名ですが、
果物のほうがイメージがよいってことなのかね?
昨今はこれらの果物由来のセラミドの採用が増えているような気がします。
オリザ油化のオリザセラミド(コメ由来)が研究の分野では
頭1つ抜けている感はあるのですが、採用にはあんまり影響していない
ような気がします。
まあ、難しい話されても、理解できるヒトのほうが少ないですし、
果物のイメージをそのまま使える果実セラミドは使いやすいってのは
わからんでもないけどね。
ボタニカルシャンプーって売れているからなー
相性もよいんでしょう。
コメもこんにゃくもボタニカルには違いないですが、
やっぱりイメージに合わないですかね?
植物セラミドって保湿効果くらいしか期待できないのですが、
お値段はヒト型セラミドと大差ないんよなー
効果があまり高くないのは原料自体のグルコシルセラミドの濃度が低く、
実際に化粧品に配合すると0.001%とかになっちゃうってのもあるんだけどね。
高配合で使えば違うのかもしれません。
まあ、当然ではありますが、シャンプーにそんな高濃度配合できるわけもなく、
あくまでイメージのための配合になります。
量が少ないので原価にも影響はほどないでしょう。
【関連記事】