糖化のリスクと保湿、どちらを取るか
異性化糖とはブドウ糖と果糖が混在した液体のことで、
高い保湿性があることから化粧品でもよく使われます。
アミノ酸の一種であるリジンと強く結びつくことで、
長時間保湿効果を示します。
また、化学的に結びついているので、洗顔しても洗い流されることはないです。
糖自体、高い保湿性があり、糖度が高い飲み物ほど、
こぼした時にいつまでも蒸発しずに残ります。
ベタベタするのも保湿効果によるものです。
その糖を長期的に維持することで、長時間の保湿効果を出すわけです。
リジンは肌のタンパク質に存在しており、この保湿のメカニズムは糖化に他なりません。
糖化は酸化と並ぶ老化の原因であるとされます。
糖化が悪いと言いつつ、糖化を引き起こす成分を使うのは
おかしくないか?と思った方もいるのではないでしょうか。
なぜ、今もなお異性化糖が普通に使われ続けるのかというと、
糖化というものが世の中に浸透したのは、最近の話で、
それ以前から異性化糖ってのは使われていたわけ。
糖化ってものにフォーカスされ始めたのが2014年のことで、
一般に浸透してきたのはここ2、3年前です。
ぶっちゃけ、糖化という言葉は知っているけど、
ちゃんと理解している人はまだまだ少ないです。
異性化糖の保湿のメカニズムが糖化であるってのは不都合な真実であり、
できるだけ触れないようにしているってのが現状。
幸い保湿効果は非常に高く、刺激性があるわけでもないです。
すぐに目に見えて影響があるわけでもないので、放置されているわけさね。
もちろん、糖化を嫌って、糖質原料を一切使わないって
コンセプトで販売しているところもありますが、
マイノリティではあります。
これが刺さる層があんまりいないからなー
さてさて・・・
異性化糖は長時間保湿効果を維持し、その時間は72時間にも及ぶとされます。
つまり、異性化糖を使った化粧品を使い続けたら、糖化が確実に蓄積することになります。
また、分子量が小さいので角質層をぬけて真皮まで届く可能性が高いです。
糖化したタンパク質はくすみの原因になりますし、
代謝しずらくなるので、肌がゴワゴワしたり、キメが粗くなります。
弾力性がなくなり硬くなるため、コラーゲンが糖化すると
脆くなり、しわやたるみの原因となります。
糖化は不可逆的な反応のため、一度糖化したタンパク質は
改善することはありません。
もちろん、すぐに影響がでるわけではなく、
使い続けることで起こりうるリスクなわけですが・・・
あなたは保湿のために、これらのリスクを容認できますか?
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