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ナチュセラクリームVer8.0について

ナチュセラクリームがバージョンアップしました

AgeCapが廃盤となったがために処方変更を余儀なくされたのですが、

ちょっと変えるだけのつもりが、大幅にバージョンアップさせてしまいました。

 

AgeCapは表示名はメトキシヒドロキシフェニルイソプロピルニトロン

 酸化還元を半永久的に繰り返すことで、抗酸化作用を継続的に示すという

かなり特殊な原料でした。

謎に甘い香りがするので、処方から外れたことでにおいは従来の原料臭が

ほのかに香るって感じです。

 

AgeCapの代わりに、新たに3種類の原料を追加しています。

 

【ペンタデシル】

表示名はオーランチオキトリウムリマシヌム油エキス

小胞体ストレスを緩和する特殊なオイルになります。

タンパク質を作る際に、核にあるDNAの塩基配列を参照にして

m-RNA(メッセンジャーRNA)を作ります。これを転写と呼びます。

このm-RNAの塩基配列を参照して、アミノ酸が並べられます。

これを翻訳といいます。

 

このアミノ酸の鎖は小胞体で折りたたまれたり、装飾されたりして、

タンパク質として完成します。

 

このタンパク質の折りたたみ、装飾がうまくいかず、

不良タンパク質が蓄積することを小胞体ストレスと呼びます。

 

小胞体ストレスを緩和するということは、新規のタンパク質が正しく作られる

ってこと。

 

たとえば、セラミド合成遺伝子の発現を高める原料があるとします。

これはm-RNAの増加を確認しているわけですが、小胞体ストレス下では

ただしく酵素が作られません。

 

小胞体ストレスが緩和されると、酵素が正常に作られ、

セラミドの合成が促進されることとなります。

 

つまり、今まで機能していなかった成分を有効活用できるようになり、

全体的に効果を底上げすることができます。

これだけでも、大幅な戦力アップとなります。

 

推奨量が0.001%と超微量で作用することから、

コスパ最強の原料なので、使えるものには積極的に入れていきたい原料です。

 

 

【コラゲニア2】

表示名はヒマワリ種子油、シロバナルーピン種子エキス、トコフェロール

ヒト試験でたるみの改善データがある希少な原料になります。

基本的にたるんだ肌は化粧品でどうこうできません。

とはいえ、もっとも加齢が際立つ症状ではあるので、なんとかしたいって

想いはずっとありました。

 

予防するのが最適解なのですが、予防するには時すでに遅しって人もいるわけで、

たるみを改善できるものずっとさがしていました。

 

それがこのコラゲニア2ってわけ。

 

データとしては、ボランティア25名に コラゲニア2%配合クリームを1日2回塗布してもらい、

42日後および89日後の顔の皮膚の弾性、およびあごの下のたるみの改善率を試験前と比較して

測定するという試験を行った結果、

あごのたるみが42日で8%、89日で17%改善されました。

 

使い続けた日数と正比例してリフトアップしていくって感じです。

どこかで頭打ちにはなると思いますが、使い続けるほど効果がでます。

 

作用機序としては、HSP47というヒートショックプロテインを増加、活性化させます。

HSP47はコラーゲンを3重らせん構造にするのに必須のタンパク質です。

肌の修復機能を活性化させ、劣化したコラーゲンを正常なコラーゲンに作り替えていき、

肌の立体構造を本来の形に近づけることでたるみを改善していきます。

 

もちろん、2%配合してあります。

高価な原料で、正直2%の配合はしんどいのですが、

その価値はあると確信しています。

 

 

【ヒアルガード】

表示名は水、BG、カワラヨモギ葉花エキス

たるみの原因といえばコラーゲンの劣化によるものと考えられてきましたが、

実はヒアルロン酸も大きく関わっているというのが近年わかってきました。

コラーゲン線維間を埋めているのが高分子ヒアルロン酸で、

このヒアルロン酸が低分子化や減少することで、立体構造を維持できなくなり、

たるみが起こることがわかっています。

 

この皮膚のヒアルロン酸の代謝は非常に早く、1日ですべて

新しいヒアルロン酸に置き換わってしまうそうな。

 

さらにHYBIDというヒアルロン酸を分解する酵素が、加齢とともに増加することで、

ヒアルロン酸が作られるよりも分解されるほうが多くなっていきます。

骨粗鬆症のヒアルロン酸バージョンって感じです。

 

ヒアルガードはHYBIDを新生児レベルまで抑制することが確認されています。

赤ちゃんの肌がみずみずしいのは、ヒアルロン酸が多く、水分をたくさん保持しているから。

その赤ちゃんの肌に近づけることができるってのは凄いことだと思いませんか?

 

こちらはコラゲニアのようにたるみを改善する効果はありませんが、

たるみを予防する効果は非常に高いです。

 

コラゲニア2+ヒアルガードの組み合わせはたるみ対策において、

最強の組み合わせだと個人的には考えています。

 

 

まあ、簡潔に言えば、効果が底上げされて、

たるみ改善効果がプラスされたってことです。

 

ナチュセラ史上、最高のバージョンアップであるといっても過言ではないです。

 

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