ヒマワリ芽エキス
ヒマワリの幼体をシュートと呼びます。
このシュートから抽出したエキスが、
サンフラワーシュートアクティブ(Sunflower Shoot Active)
となります。
表示名称は水、ヒマワリ芽エキス、安息香酸Na
ヒト表皮細胞に4週間、サンフラワーシュートアクティブ 2%を加えて培養し、
未処理条件とのATP量の比較を行なった結果、サンフラワーシュートアクティブ
を加えた培養液ではATP量が多かったとのこと。
このことから、ヒマワリ芽エキスにはATP産生を高める効果があると。
ATPとアデノシン三リン酸(adenosine triphosphate)のこと。
リン酸が3つくっついており、リン酸間の結合部分にエネルギーが
貯えられています。
このATPは生物のエネルギーの通貨といわれており、
糖から酸素をつかって作り出されます。
解糖系、クエン酸回路、電子伝達系で産生されます。
このATPの産生が少なくなると、肌ではターンオーバーに支障がでて、
代謝するまでの時間が長くなります。
加齢に伴い、肌のターンオーバーが遅くなる原因の1つとして、
ATP不足が挙げられます。
正常なターンオーバーにするために、ATP量を増やそうってのが
この原料の目的となります。
ただ、この実験、実験開始時のATPは4週間後には減少しているんです。
サンフラワーシュートアクティブ処理区でも減少しているのですが、
その減り幅が少ないってデータなんよ。
つまり、ATPを増やすという効果ではなくて、ATPを減らさないって効果なんです。
本当にATP増えるの?ってなわけです。
ATPを増やすというのは、確かに有効な手段であり、
ネオダーミル(Neodermyl)は細胞にエネルギーを
直接的に届けることで、高い抗シワ作用を示しています。
ミトコンドリアを増やす、活性化させるという原料も
有用性は高いといえます。
データを見る限りでは、あんまり期待できないかなーと
個人的には思います。
ATP量が減少するのは、おそらく培地の栄養源が枯渇して、
ATP産生が鈍化した結果だと思われます。
ヒマワリ芽エキスによって、ATPの消費を抑えたため、
結果としてATP残量が多かったってなデータなのではないかと。
ヒマワリ芽エキスの効果は本当はATPの消費量を節約するって
ものだのではないかと考えています。
不足しているから足そうではなく、節約しようって効果なので、
期待しているような結果にはならないだろうな・・・たぶん。
抗酸化作用は高く、活性酸素から肌を守る効果は高いです。
ヒマワリをコンセプトにした商品を作るときなんかは
重宝するかもね。
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