トロメタミンの毛穴洗浄性

トロメタミンは角栓を溶かす?!

トリスヒドロキシメチルアミノメタン、略称トリス。

化粧品表示名称はトロメタミン

医薬部外品では2-アミノ-2-ヒドロキシメチル-1,3-プロパンジオール

 

ここではトロメタミンを使用していきます。

トロメタミンはpH調整剤で、弱アルカリ(pH7.2~9.1)になります。

TEA(トリエタノールアミン)の代替品として出てきた成分。

一般的には緩衝剤としてpHの急激な変化を起こさせないようにする

ために配合されたり、カルボマーなどの増粘剤を使う際、

中性よりにしないと粘性がでないため、その際のpH調整に使われます。

 

ただ、花王がトロメタミンを使うことで、角栓を溶解させることができる

と言い出したわけです。

角栓はタンパク質と脂の複合汚れで、非常に頑固。

水に溶けないのは当たり前、洗浄剤でもビクともしない。

 

そこで、タンパク質分解酵素が使われるわけですが、

これは角栓以外のタンパク質も溶かしてしまうので、

あんまり使いたくない。

 

そこで見出されたのがトロメタミンというわけ。

 

まず、アルカリはタンパク質を溶かす作用があります。

強アルカリなんて肌が爛れてしまいます。

トロメタミンはアルカリ性なので、角栓のタンパク質部分を

溶かして結合を緩めます。

 

さらに、アルカリは脂肪と鹸化反応を起こすので、

角栓の脂に反応して、洗浄成分へと変化します。

 

結果、角栓が崩壊すると。

トロメタミン配合した洗顔剤と非配合の洗顔剤で比較した結果、

上図のような結果となりました。

確かにトロメタミン配合のほうが角栓が減少しています。

 

ただ、減少した量と非配合での角栓量が変わらないってのは・・・

角栓が多い人をトロメタミン配合区に意図的に持ってきていた

ってことなんやろなと。

 

また、劇的に減るってわけでもないのかーって印象。

非配合区でも1人劇的に減ってる奴いるしなー

その理由のほうが気になるな。

何をしたんだコイツは。。。

 

おそらくですが、トロメタミンだけではなくて、

アルギニンやTEAなんかも似たようなことが起こると思います。

もちろん、強アルカリの水酸化Na、水酸化Kでもね。

 

どれが肌にとって一番良いかって視点から、トロメタミンって

事になっているとは思いますが。

効果を補完するために複合して配合させることは大いにあり得ます。

 

トロメタミンを高配合させることになるので、

必然とアルカリ性になります。

副次的に古い角質の脱離を促すことにもなり、

毛穴だけでなく、肌のごわつきを改善する効果もあります。

 

ただ、それはピーリング効果と同じなので、

常用するのはあまり望ましくはないです。

 

古い角質が無くなれば、今度は新しい角質の脱離を促し、

ターンオーバーを加速させることとなるからです。

 

まあ、酵素を使うよりは何倍もマシなので、

角栓にお悩みの方は使ってみるのもありだと思いますよ。

 

 

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