陰イオン界面活性剤ですけど?
「スルホコハク酸ラウレス2Naについてどう思いますか?」
とのご質問がありまして・・・
正直、特には。。。
まあ、せっかくなので調べてみました。
スルホコハク酸ラウレス2Naは陰イオン界面活性剤で、
シャンプーやボディソープの洗浄剤として使われます。
乳化剤として使われることは、まずないです。
原料としては、
コハクールL-300(東邦化学工業)
サクシニード®1-LMN-30(日油)
ビューライト SSS(三洋化成工業)
リカマイルド ES-100(新日本理化)
Empicol SDD/O(伊那貿易商会)
ほとんどは日油を使っている場合が多いんでないかな?
そもそも、あんまり見ない洗浄剤ですからねー
スルホコハク酸塩型にカテゴライズされており、
他にはスルホコハク酸ラウリル2Na、スルホコハク酸(C12ー14)パレス-2Naが
同じカテゴリーにいます。
高い洗浄性を維持しつつ、刺激性が低いってのが特徴。
硬水でも洗浄性を維持するほか、pHにも依存しないとのこと。
また、生分解性にも優れているとのことで、環境にもやさしいらしい。
起泡性も高く、とくに泡粘性が高いとのこと。
他の界面活性剤と併用することで、非常に質の高い泡が作れるんだそうな。
刺激性は石けんよりも低いと謳っているわけですが、
石けんは酸性で活性を失うのに対し、こちらは活性を維持し続けるので
残留したものに刺激性はあります。
洗い流す分には問題はないので、しっかり濯げば大丈夫です。
塗布時の刺激は無刺激~中程度の刺激となっているので、
所謂アミノ酸系の洗浄剤と比べるとちょっと刺激性が高いです。
まあ、高い洗浄性ゆえなのですが。
すすぎ残しは頭皮によくない影響を与える可能性があります。
なんやかんやで、脱脂性は高い部類に入ってくるので、
さっぱり系のシャンプーになるんでないかな。
必要なうるおい成分は残して、汚れを根こそぎ落とす・・・
みたいな都合のよいことはなく、ヒトによっては落としすぎの
弊害が出る場合があります。
なんやかんやで扱いが難しいので、採用があんまりないのかなー
と思います。
製造の現場では好き好んで使おうとはならんでしょうね。
これ使って成功した事例がでれば、後追いで出てくるでしょうけど、
今のところ成功事例がないですしね。
ラウレス硫酸Naと比較して、圧倒的に刺激性がないのですが、
洗浄性は少し劣るくらい。
価格はちょっと高いくらい。
アミノ酸系シャンプーを謳えないってのもネックかな。
アミノ酸系シャンプーじゃ洗浄力が物足りないって人は、
このスルホコハク酸ラウレス2Naを使ったシャンプーを探してみるのは
ありかもね。
え?洗顔料?
やめとけ。
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