ナイアシンアミドの医薬部外品

基本、全部変わらん

シワ改善で医薬部外品登録できるようになったナイアシンアミド。

そのおかげで、多くの企業がナイアシンアミドの部外品をだしてきました。

 

そもそもの背景にポーラがニールワンで今までなかった「シワ改善」という

カテゴリーを確立し、まあバカ売れしたわけです。

数か月で何百億って売り上げを叩き出したといわれています。

 

後追いで資生堂がレチノールで参入し、これまた莫大な利益を生みました。

 

このままでは、この新しい市場が大手2社に独占される形となり、

それを防ぐために何かしらの政治的取引があって、ナイアシンアミドが

シワ改善で医薬部外品に登録できるようになりました。

 

そのため、ナイアシンアミドのデータだけ公開されていません。

ですので、実際にシワ改善効果があるかというと、ちょっと微妙なんよね。

ないことはないって感じで、効果を実感することはまずないってレベル。

 

作用が非常に多岐にわたっているので、入っていれば嬉しい成分であるのは

間違いないんですけどね。

セラミド合成酵素の補酵素でもありますので、セラミド産生を促しますし、

メラニンの運搬を阻害しますので、美白効果はあります。

 

NADの素となるので、エネルギー代謝関連等にも影響します。

 

ナイアシンアミドの濃度は0.1~1%

そんなに高い原料ではないので、普通は上限の1%を配合しています。

 

で、医薬部外品とは「人体に対する作用が緩和なものかつ機械器具等でないもの」

と定義されています。

つまり、効果があることを担保しているわけではなくて、

安全性が担保されている製品になります。

そういう意味ではレチノールがよく通ったよなーとは思います。

まあ、ここも政治的なやり取りがあったんでしょうけどね。

 

つまり、ナイアシンアミドの医薬部外品はどれも安全性は高いといえます。

また、ナイアシンアミドの濃度も同じですので、効果も同じです。

 

差別化するには、その他の成分でどうにかするしかないのですが、

ぶっちゃけそれも難しい。

その他の成分には効果効能があってはダメなんですよ。

 

医薬部外品の申請をすれば、必ず承認されるかというと、

そんなわけはないんです。

医薬部外品を一から申請しようとすると、莫大な金と時間がかかります。

不承認となったら、また一からやり直しとなり、それまでの金と時間が

無駄となってしまいます。

 

ですので、当然安牌を切るわけですよ。

冒険はできなんですよ。

何度も落ちることを想定して、ギリギリを攻めるなんてこと、

普通はしません。

まして、自社工場でないならね。

 

ほとんどはOEMメーカーで作っており、

メーカーが持っている処方をそのまま使うか、

影響のないレベルでちょっと変えるくらいです。

 

有効成分であるナイアシンアミドを差し置いて、別の成分で

抗シワを効果を出そうってことはできないんですよ。

医薬部外品のルール上でもダメですし、それをやってくれる

加工先もないです。

まあ、お金を積めばやってくれるところはあるかもですが。

 

 

何が言いたいかというと、ナイアシンアミドの医薬部外品って

星の数ほどあるんじゃないかってくらいたくさんありますが、

どれもだいたい効果は同じです。

 

ぶっちゃけ、量と価格見て選んで問題ないです。

コスパを重視すればよいかと。

 

あとは個人的な苦手な成分が入っていないかどうかで

判断してもよいのではないかな。

 

まあ、部外品でないやつのほうがナイアシンアミドの濃度が高いものもありますし、

その他の成分も気にせずぶち込めるので、化粧品で探した方がもっとよいものを

見つけられると思いますけどね。

 

あとは、ナイアシンアミドは水溶性なので、化粧水のほうが適しているんですが、

なぜかクリームの商品多いよなー

 

 

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