桜の花から単胞子分離された乳酸菌
オリザ油化から 『桜』 をテーマにした素材第二弾として、
しだれ桜の花から発見された さくら乳酸菌®がリリースされるのだとか。
Lacticaseibacillus paracasei とのことで、ヤクルトに使われている
乳酸菌と同じ属性の細菌です。
shidare 株とのことですが、どういう分類の仕方をしているのかはわからん。
サクラ花エキスが発売されて10年以上経っているわけで、
第二弾といわれてもな・・・って感はあります。
オリザ油化で菌は初めてじゃないかな?
発酵物もなかったと思いますので、新しく培養設備を導入したのかな?
外部に委託しているとは思いますが、発酵関連にも手を出していくことになるんかね?
オリザ油化の抽出技術は日本でトップクラス。
他社でリリースされた原料をパクるだけでなく、
より良いものをより安く提供するので、同業他社から
メッチャ警戒されているって話はよく聞きました。
そんなオリザ油化が発酵の市場に殴り込みをかける日は近いのかもね。
このさくら乳酸菌はその一歩である可能性が高いです。
さくらに乳酸菌?って思う人も多いと思いますが、
乳酸菌は結構いろんなとこから分離されてきます。
乳酸菌とは乳酸を作る菌の総称で、極端な例ではありますが
乳酸を作れる大腸菌がいたとしたら、それは乳酸菌になります。
化粧品原料で有名なのはラ・フローラK-1で、コメから単胞子分離したものになります。
Lactobacillus casei subsp. casei K-1なので厳密には乳酸桿菌ではあるのですが。
さて、さくら乳酸菌ですが、経口投与では月経不快症状の軽減効果があるとのこと。
乳酸菌といえば腸内環境って感じになるのですが、差別化していかないといけないですから。
データでは70%前後の抑制率があったとのこと。
厳密には月経不快症状の原因となる物質を減らすっていう
in vitroのデータなんですけどね。
微量添加でよいので、従来の女性ホルモン様作用のある成分との
組み合わせは有効かもしれません。
塗布ではサクラ花エキスと加えることでコラーゲン産生を高めるとの
データがでています。
これはmRNAの発現量を見たものですね。
4倍くらいになっているので、効果は高いと思われます。
他にも整腸作用、免疫賦活作用と従来の乳酸菌にありがちな効果のほか、
エクオール産生促進作用などのデータもあるそうです。
エクオール産生は腸内細菌に依存しますからねえ。
この手の原料って不溶性でクッソ扱いにくいんですけど、
さくら乳酸菌はナノ化処理されており、水にキレイに分散
するんだとか。
今後はさくら乳酸菌を使った発酵液とか販売してくるのかね?
【関連記事】