超硫黄分子って何?

超硫黄分子が肌に及ぼす影響

アルビオンによって、第97回日本生化学会大会で発表した話なんですが、

そこで超硫黄分子なるものの研究成果についてのことでした。

 

新たな抗酸化物質として注目されているそうな。

 

硫黄(S)は人にとっては欠かせない元素であり、爪や髪に含まれています。

超硫黄分子とは、血液や臓器内に存在するアミノ酸などの有機化合物に硫黄が結合した物質の総称です。

ここでは硫黄原子が複数連結し、両端に何かしらの有機物で挟んだ構造のものに

限定しているようです。

 

化学的に不安定で、すぐに変化してしまうため研究が困難だったのですが、

昨今ようやく解析、解明できるようになってきた、非常にホットな話題のようです。

 

非常に高い抗酸化作用を有しており、ガンをはじめとする様々な疾患の予防効果が

あるほか、コロナウイルスなどの感染症への耐性を高める効果があり、

研究が盛んに行われているんだそうな。

 

タマネギ、ニラ、ニンニク、ブロッコリー、コマツナ、 ブロッコリースプラウトなどに

多く含まれていることが知られています。

そういえば黒ニンニクに硫化化合物がたくさん含まれていて、

抗酸化作用が非常に高いとかなんとかって話があったな。

 

 

 

さて、研究内容ですが、超硫黄分子の皮膚における機能性を明らかにするために、

超硫黄分子の産生量が少ない角化細胞を作製し、皮膚の再生や修復に関与する細胞の遊走性

を評価した。

 

簡単にいえば、傷の治りの早さを比較したって話。

結果としては、超硫黄分子が少ない角化細胞は創傷治癒効果が

低くなりました。

 

つまり、超硫黄分子は肌の再生、修復に深く関わっている可能性が

示唆されたってわけさね。

 

現状では具体的な成分を挙げていないので、どのような形で商品化されるのかは

わかっていません。

 

超硫黄分子がたくさん含まれているものから抽出するのか、

超硫黄分子を体内で増やす効果のある成分を探すのか、

よくわからん状態です。

 

現行ある原料だとサティス製薬の琥珀ニンニクエキスに

S-アリルシステインが含まれており、これを規格化しています。

 

あとはタマネギ水ってのを使って、超硫黄分子が入っているって

売っているところがありますが、真偽のほどはわかりかねます。

 

 

超硫黄分子は非常に安定性に欠ける物質ですので、直接取るってのは

現実的ではないかなーとは思います。

 

やはり、超硫黄分子の産生を促すような成分が求められるかな?

 

 

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